品番-182番

明治期の藍染めグラデーションの小物入れ

price is 15,000円

 

手で紡がれた糸で手織りされた、柔らかな藍染め布。

鮮やかな縹色の藍染めの、

微妙な色の濃淡が美しくて。

布を重ねて、色を楽しんで貰いたい。

そんな思いで仕立てた小物入れです

 

一見すると、何でもない藍染めのように思われるかもしれませんが、

こんなに鮮やかでありながら、手触りの良い、風合いの良い、

手紡ぎ手織りの布には、そうそう出会えなくて。

最も濃い藍染めは、前ポケットに使用した南部麻。

どれも明治から大正の藍染め無地の布たち。

藍染めの美しさを知る人には説明は不要とは思うのですが、

布を長く手に触れてきた薺nazunaにとっても、藍染めの不思議な美しさはたとえようもなく。。。

現代に大量に出回っている紺色、ネイビー色の布と比べると、

藍染めの美しさが如実に分かります。。。

現代の化学染料の色がどれほど発色が良いものでも、

藍染めの透明感には適わない。

藍染めはどこまでの透明な中にうっすらと色づく水色が、

何層にも数えきれないほど重なって”藍色”となっていくので、

化学薬品によって一度に濃い発色をもたらす化学染めとは一線を画すのです。

黒に近いほど染められた藍でさえ、透明感を感じさせる藍染めの色。

たとえ何度も水を潜って色褪せたとしても、その美しさは全く衰えないものがあります。

そんな藍染めの色を存分に味わって頂ければ、と思います。

 

鮮やかな縹色のかぶせを開けて、内布が少し濃いめの藍に、

仕切りポケットも濃い藍ですが、色の濃さが違います。

パイピングを型染め布でアクセントに。

前ポケットは希少な南部麻の一番濃い色に。

南部麻は大麻布を藍染めした東北の布ですが、今では入手困難になってきました。

どれも手紡ぎ糸で手織りされた古い布ばかり。

藍染め尽くしの小物入れになりました。

どうぞ藍染めのグラデーションの美しさを画像でご堪能ください。

 

前ポケットの留め具は、べっ甲かんざしの装飾部分をボタンとして利用しました。

シニュー糸で編んだループで開け閉めします。

ループに通したのはビンテージの陶玉です。

 

ポケットは全部で3つ。

留め具はすべて山桜を手彫りしたもの。何十年も乾燥させた山桜を使って彫刻刀で彫っています。

かぶせを留めつける紐に通したのは、なめらかな苧麻を四つ編みして組紐にしたものです

丈夫な苧麻の組紐はぐいっと引いてくるくると巻き引き絞っても、ちぎれることがありません。

しっかり手編みした組紐がキュッと本体を気持ち良く締めつけてくれます。

紐に通した緒締玉は200年以上前に交易で使われたアンティークのとんぼ玉です。

 

布の手触りの良さを生かせるように、ボンドや糊で固い芯を貼付けていません。

芯は硬さや厚みの違う木綿素材のものを重ねて調節しています。

程よい張りはありますが、布の柔らかな手触りを残した仕立てのものです。

 

一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。

宝石のように美しい藍染め布で仕立てた、

大切なものを仕舞うための小物入れです。

 

 

size : 15cm × 9cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)

表布 :     藍染め木綿(古布)

内布 :     藍染め木綿(古布)

パイピング:  藍染めの型染め木綿(古布)

ポケット :   藍染め木綿(古布)

留め紐 :    苧麻の組紐

緒締玉:    200年以上前のガラスの赤いとんぼ玉

その他:    ビンテージのべっ甲簪のパーツ

 

発送方法 :    ゆうぱっく、ヤマト便(東京発、60サイズ)、定形外(規格外)簡易書留

        遠方の場合は特に定形外(規格外)簡易書留をおすすめします。

        補償と追跡有りですし外箱梱包でお送りしていますので安心です。

        ご注文時に御希望の発送方法をお知らせください。

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