品番-179番
網代紋の型染めの蛇腹式小物入れ
Thank you!!! SOLD OUT
網代編み紋様に染められた型染め木綿を長財布に仕立てました。
178番のかごめ紋同様に、この網代紋様も中型とよばれる型染めの古いもので、
伝統柄などを丹念に染められたものが好きなのですが、
いまではあまり見掛けなくなって、なかなか出会えなくなってしまいました。
そんな網代編み紋様に合わせて、かぶせにつけた桜材の前飾りも同様に彫ってみました。
山桜は経年と共に色艶を増し、お使いのうちに味わい深くなってゆくと思います。
染め木綿は柔らかなものなので補強の為に二重に重ねてかぶせに使い、本体は丈夫な藍染めの帯地を使用しました。
帯地は藍染めが濃く染められて手にしっかり馴染む感じも心地よく、
華やかな網代紋の布を粋な風情に凛と引き締めてくれました。
内側には算崩し紋様に織られた布を合わせました。
織り密度が詰まって堅牢な木綿布ですが、手紡ぎの糸で手織りされた古い布です。
一見すると機械で織られ、まるでプリントのように思えるくらい緻密な模様ですが、
全て藍の濃淡を染め分けられた糸で丹念に、精緻な紋様を手織りした布です。
これを改めてルーペで覗きながら、驚嘆する思いでハサミを入れた次第です。
この算崩しの織り紋様も薺nazuna好みの一つです。
網代編み模様と算崩しの格子柄に加えて、
ポケットとマチにも藍染めの変わり格子木綿を合わせて格子尽くしにしました。
こちらもシンプルな格子のようですが、かめ覗き色(うす水色)に藍染めた糸を時折飛ばして織られている凝った織りのものです。
しかも、糸を飛ばして織っている部分は白が出るように染めがなされたもので、
格子紋様になるように”絣織り”された、非常にこだわりの布です。
これもルーペを覗きながら驚嘆の思いで眺めたものです。
どれも凝った布を少しずつ。
薺 nazunaが愛してやまない布たちは、目立たぬようだけど、
お使い手の心の中にたっぷりとした豊かさをもたらしてくれる布だと思うのです。
仕切りポケットには黒に近いほど染められた藍木綿を。
藍の濃淡が美しい算崩しや格子木綿、網代紋様の布を引き立ててくれます。
前ポケットのかぶせには、やはり網代編み紋様の布と算崩しの布を、
内側には生成りの苧麻を合わせました。
かぶせの網代紋様の留め具に通したのは、なめらかな苧麻を四つ編みして組紐にしたものです。
丈夫な苧麻の組紐はぐいっと引いてくるくると巻き引き絞っても、ちぎれることがありません。
しっかり手編みした組紐がキュッと本体を気持ち良く締めつけてくれます。
緒締玉には山岳民族の100年ほど前の古い玉を選びました。
白い苧麻の組紐と緒締玉があたかも帯締めと帯留めのように、
華やかな染めと深い藍染めの小物入れをキリリと粋に引き締めてくれました。
藍染めに白の組合わせは、薺nazuna好みです。
布の手触りの良さを生かせるように、ボンドや糊で固い芯を張り付けていません。
布によっては刺し子したり、裏に布を重ねて補強したり厚みを調節しています。
中の固めの芯は厚手の木綿地などを重ねたものです。
しっかりと張りとほどよい硬さはありますが、布の柔らかな手触りを残した仕立てのものです。
薺nazunaの製品はすべて手縫いで仕立ててあります。
布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上ります。
手織りのものや、上質の素材には手縫いで、と思っています。。。
手にしたときに心が和むような、
かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、
愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。
size19cm×10cm×4cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)
表布: 中型木綿、藍染め木綿 古布
内布: 算崩し藍染め木綿(古布)
マチ: 変わり格子木綿(古布)
ポケット: 格子木綿(古布)、苧麻
仕切りポケット:藍染め木綿
留め具: 山桜を手彫りしたもの
留め紐: 苧麻を手編みした紐
緒締玉: 100年ほど前のアンティークのとんぼ玉
発送方法 : ゆうぱっく、ヤマト便(東京発、60サイズ)、定形外(規格外)簡易書留
遠方の場合は特に定形外(規格外)簡易書留をおすすめします。
補償と追跡有りですし外箱梱包でお送りしていますので安心です。
ご注文時に御希望の発送方法をお知らせください。
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