品番-176番

ふわふわ型染め木綿の小物入れ

Thank you!!! SOLD OUT

 

明治期の頃に手紡ぎして手織りされたものと思われる古布は、

これまで手にした布の中でも特別な手触りのもの。

ふわふわ木綿と名付けたのは、

文字通り、本当に柔らかで、まるでウールのような、

毛足の長いフランネルのような布だから。

豊かな綿を手仕事で丁寧に紡いだ糸を、優しく手織りした布を、

精緻な型染めを藍で染め上げた極上の手仕事のもの。

一つ一つマス目に仕切られた中に、細かな紋様をくっきりと染め分ける技は、

現代ではもう再現出来ないもののように思えます。

染めの見事さ、手触りの柔らかさや心地よさ、全てを存分に味わって頂きたくて、

少しおおぶりの小物入れに仕立てました。

 

この布に合わせるのは、同じ時代背景を持ち、布の手触りも近いものがいい。

型染め布を手にしてから、なかなか見つけることが出来ずにいましたが、

ウールのような、フランネルのような手触りの布を見つけたとき、「小物入れを仕立てよう」と思いましたが、

あまりに特別な布なので、すぐにハサミを入れることが出来ませんでした。

けれども、古裂はそれだけでは眺めて手に触れるだけで何の用途も為さないまま。

もう一度、道具としての役割を持てるよう、生まれ変わらせよう、と漸く小物入れに仕立てることが出来ました。

 

内布のふわふわの手紡ぎ手織り木綿の朽葉色の布は、

天然染料である刈安と阿仙を混ぜたような色で型染めされたもの。

鮮やかな紅いパイピングでアクセントに。

やはり同じ時代に作られた、インドネシアのモール裂をパイピングに使用しました。

コチニールか蘇芳染めの緻密な染め布は、金糸で精緻な刺繍を施された貴重な布。

二つのふわふわの型染め布の時代の合うものを、と選んだもの。

深く濃い紅が、藍染めと朽葉色の布に良く映えて。

 

前ポケットには茜染めの絹の布を。

ポケットを留める竹の爪は、150年前の煤竹を削って拵えたもの。

編み紐に通したビーズは古代水晶。

ローマ時代の遺跡から出土した貴重な石。

対照的に、ループに添えたビーズはビンテージのグラスビーズ。

かぶせの緒締玉も、新しく作られたガラスのとんぼ玉です。

古布の色に合うように、また、華やかさを添えてくれるものをとオーダーして作って頂いたオリジナル品です。

赤とオレンジのレース細工の奥に、シルバーを封じ込めたとんぼ玉は、

N・Yamamoto氏のガラス作品です。

 

収納ポケットは全部で3つ。

一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた、

特別な小物入れです。

 

薺nazunaの製品はすべて手縫い仕立て。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。

 

ふわふわ型染め木綿の小物入れ、

さあ、何を仕舞いましょうか。

 

size : 16cm × 10cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)

表布 :     藍染めの手紡ぎ手織りの型染め木綿 (古布)

内布 :     刈安色の手紡ぎ手織りの型染め木綿 (古布)

ポケット :   刈安色の手紡ぎ手織りの型染め木綿、茜染めの絹布 (いずれも古布)

留め紐 :    苧麻糸を手編みした組紐

緒締玉:    オリジナルのガラスのとんぼ玉

留め具:    山桜を手彫りした前飾り、留め爪

その他 :    幕末の古竹の手彫り留め具、麻糸で編んだ紐、シニュー糸、

        ローマ時代の古代水晶ビーズ、ビンテージグラスビーズ

 

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