品番-167番

大麻布の縞の蛇腹式小物入れ

price is 18,000円

 

深い藍に、縹色(鮮やかな青)の縞の型染めの大麻布と、深く濃い藍無地の大麻布を小物入れに仕立てました。

古来日本の厳寒地方では南方の植物である木綿の栽培が難しく、

おおあさ(大麻草)や苧麻、コウゾや藤やシナなど樹木の樹皮まで、

さまざまなものから繊維を採って衣類を作り出してきました。

古来日本では柔らかな絹や木綿を着用できたのは、高い身分のものや裕福なものに限られました。

そんな貧しく厳しい自然の中で暮らす農家の女たちが、

家族の衣類、夜具、生活の布としてせっせと織り、作られてきた大麻布などの自然布。

今ではそのゴリゴリした手触りと、野趣溢れる佇まいが珍重される貴重な布となりました。

そんな大麻布に出会って、すっかり魅了され、小物入れや袋物を仕立ててまいりました。

そして魅了されたのは、藍染めの美しさにも。。。

 

薺nazunaでの物づくりに藍染めの布を使うことが多いのは、何と言っても染めの美しさにあります。

他の天然染料が、経年による退色や劣化が著しいのに比べて、

藍染めの丈夫さ、経年によって染め色が擦れ、枯れてきても

言ってみれば逆にそうなってからの方が、尚一層、色の透明感が如実に感じたり、

染め布全体の風情が出て、縫い目のあたりの美しさはデニムのインディゴを遥かにしのぐように思います。

日本の藍染めは何度も染めを繰り返すことで、

まるで透明のガラスや透明の水が気の遠くなるくらいに何層にもなって、

水色から深い藍、黒のように濃い藍色へと色が重なって生み出される染めなのです。

一回で染まってしまう人工的な濁った”藍色”とは、比べ物にならない透明感があるのはそのためなのです。

そして藍の発色は木綿や苧麻もさることながら、

大麻布の一番の魅力でもある、使い込まれてからがより布としての輝きを放つので、

藍の擦れや経年の枯れの美しさと相まって、より風情豊かになってくれるようなのです。

 

このように藍染め布で手仕事のものを作るので、

薺nazunaは和小物屋さん、和の袋もの屋さんと思われがちなのですが、

様々な良い布、上質な布を求めているうちに辿り着いたのが、日本で作られた布でした。

特に、明治、大正から昭和の初期までに作られた手紡ぎ手織りの布は、

世界に探してもこれほど素晴らしいものは無いのだと思います。

昔の人の手によって、手間を惜しまず織られ、染められた布の美しさを是非感じて頂けたらと思います。。。

 

そんな縞の型染めの大麻布と、深く濃い藍の大麻布をはぎ合わせて仕立てたのは、

蛇腹式小物入れ(ギャルソンウォレット)です。

 

極細番手の藍染めの上布(アサ)をマチに使ってアコーディオンポケットにしました。

パリのカフェでギャルソン達が持っていたギャルソンウォレットのデザインです。

お財布にしてもカードやお札がたっぷり収納できるのはシンプルな仕切りならでは。

用途を定めないポケットが逆に使い勝手のよい小物入れに。

チケットホルダーやトラベルウォレットとしても。通帳の仕分けやお薬手帖、母子手帖を仕舞ったり。

またはペンケースなど様々に使えます。

 

布の補強に、裏に木綿や麻の古布を重ねます。

長く作っている間に、丈夫な化繊の芯地は柔らかな古布を逆に傷めてしまうことを知りました。

昔の木綿や麻は殆どが手で紡いだり、績んだりした”やんわり”とした糸で織られています。

木綿は使って行くうちに、まるで綿=ワタへとかえっていくような手触りになっていくもの。

なので、化繊の芯や裏地、糸がなんだか浮いてきてしまうように思うのです。

そういうわけで、この数年、糸も木綿に、裏打ちにも麻や木綿を使うようになりました。

 

そして内布に使っているのは密に織られた手紡ぎ手織りの藍染め木綿です。

内ポケットは鮮やかな格子の型染めの布。これも手紡ぎ手織りのアンティークのものです。

無地の濃藍にアクセントになってくれました。

アコーディオンポケットは厚手の麻の藍の縞布です。

縞と格子と藍の、江戸好みの粋な取り合わせにしました。

収納ポケットは全部で5つ。

前ポケットには、韓国の柿渋染めのサンベとよばれる大麻布を。

それぞれの”麻”の手触りを比べて楽しんでもらえたらと思います。

ポケットの留め具はオイルレザーにシニュ−を編んだループに、

100年以上前のアンティークボタンを使用しました。

かぶせの留め具と、紐先につけた留め爪は30年以上乾燥させた山桜を手彫りしたものです。

丈夫なイタリアンレザーの革紐がキュッと本体を気持ち良く締めつけてくれます。

 

一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。

薺nazunaの製品はすべて手縫い仕立て。

接着剤は使っていません。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。

大麻布の縞の蛇腹式小物入れ、

さあ、何を仕舞いましょうか。

 

size : 19cm × 10.5cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)

表布 :     縞の型染め大麻布+濃藍の大麻布 (古布)

内布 :     藍染め木綿 (古布)

ポケット :   格子の中形染め木綿(古布)、厚手麻藍染め(古布)、柿渋染め大麻布、

留め紐 :    イタリアンレザー

その他 :    アンティークのボタン、山桜の手彫り留め爪、麻糸、シニュー糸

 

発送方法 :    ゆうぱっく、ヤマト便(東京発、60サイズ)、定形外(規格外)簡易書留

        遠方の場合は特に定形外(規格外)簡易書留をおすすめします。

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