品番-152番

酒袋と瑞雲の蛇腹式小物入れ 蜜蝋布仕立て

Price is 18,000 円

 

酒造りに欠かせない麹を入れて樽に仕込むときに使った厚手の木綿袋。

殺菌や補強にと柿渋の液で染めて、繰り返し使い続けた木綿袋は、

経年のうちにどんどん飴色に変わっていき、

針をも容易に通さぬ丈夫な布は光沢を帯びて輝いていきます。

そんな酒袋を、趣味人たちは珍重して愛してきました。

利休鞄に仕立てたり、信玄袋に仕立てたり、

草履や下駄の鼻緒や道中財布にと。。。

薺nazunaも随分昔に呉服商いをしていた父から飴色の酒袋を貰ってからというもの、

一目で魅了され、いつかこれで良いものを仕立ててみたいと思ってきたものです。

 

そんな”和の袋ものの高級素材”といった印象のある酒袋を、

薺nazunaでは普段使いのショルダーバッグやトートバッグ、小物入れに仕立ててきました。

 

けれども最近は『光沢』、『状態』、『飴色』と三拍子揃った上質なものが、

なかなか見つからなくなってきました。

自分が初めて手にしたときの驚きとワクワクした気持ちをお届けしたいので、

酒袋を使ったアイテムは良いものが手に入った時にだけ仕立てています。

 

厚みもあって、色と艶のある酒袋が手に入ったので、

蛇腹式小物入れを仕立てました。

今回は酒袋の生地に蜜蝋をすりこんでワックスクロスにしてみました。

自家用に作った酒袋のアイテムを使っていますが、

経年のうちに酒袋の柿渋の色合いが擦れなどによって、若干薄れてくることがあります。

蜜蝋を刷り込むことでその色止めと布の補強も兼ねてみることにしました。

柿渋や麹などの天然成分の詰まった酒袋なので、蜜蝋の光沢感が自然に馴染みます。

お使いのうちに蜜蝋効果が薄れてきましたら、

蜜蝋(御一緒にお届けします)で布の表面を擦って塗布していただくだけなので簡単です。

(お好みで、塗布した後にオーブンシートペーパーを当ててアイロンを軽く掛けると、

より染み込んでいきますが、やり過ぎないように御注意のほど。。。)

 

内布には無地の藍木綿を。

柿渋の酒袋の色と藍の色は絶妙なコンビネーション。。。

内ポケットには丈夫な厚手木綿を。

どれも酒袋の無骨な厚みを受け止めてくれる布たちです。

厚手の布の組み合わせなので、全体の厚みが出るのを抑えるために、

蛇腹の仕切りポケットを細番手で織られた藍の上布を使っています。

蛇腹部分と同じ藍染めの苧麻の古布です。

前ポケットのかぶせには、華やかな型染めの布を、

ポケット内部には厚手の縞の手紡ぎ手織りの麻を選びました。

 

表かぶせには、桜材を手彫りした留め具ををあしらいました。

薺nazuna好みの瑞雲のモチーフの留め具。

留め爪も手彫りしたものです。

中の前ポケットのかぶせの留め具も手彫りのものです。

スナップやボタンを使うこともありますが、

桜の木の留め具は指に馴染んで扱い易く開け閉めできます。

桜材は30年以上乾燥させた山桜。

赤味がかった色はお使いのうちに艶が増していきます。

 

革紐はお馴染みのイタリアンレザーのヌメを。

厚手の生地を使った本体を力強くキュっと引き締めてくれます。

かぶせの側ではなく、後ろに麻糸のループをつけました。

開け閉めするときに、革紐が下がって中の取り出しの邪魔にならないようにしてみました。

長めにしてありますので、お好みの長さに切ってお使いください。

 

余談ながら、これまでのタグの変遷に加えてまた新たなタグ。

木に焼印のタグ、小さなネームタグ、いっそのことのタグ無しから、

今回は新たに、革の切れ端に焼印のタグ。

(収納物が引っ掛かる場合は取り外しも簡単ですので。。。)

 

布と木、そしてアンティークのビーズ。

異素材の取り合わせが薺nazuna好みの仕立てです。

チケットケースとして使うのも良し、

札入れや筆記用具やメモを挟んでステーショナリーとしても。

シンプルなものこそ、使い手の愛着の沸く道具になりえる。。。

そんな思いで物づくりをしています。

 

これは日常を楽しむ人のための日用の道具です。

布に触れ、ビンテージのビーズ、手彫りの留め具の手触りを楽しみ、

革紐でクルクルと巻く、

そんなちょっとした時間に一息ついて貰えれば、と思います。

 

*蛇腹式、というのは、いわゆるアコーディオン財布やギャルソンウォレットのような、

ポケットが幾つもある小物入れのことです。

パリを訪れた際、カフェのギャルソンが使っていた財布を手に入れて、

それを参考に、布で仕立てたオリジナルの小物入れです。

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薺nazunaの製品はすべて手縫いで仕立ててあります。

どこにも接着剤は使っていません。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

 

手にしたときに心が和むような、

かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。

 

size : 19.5cm × 10cm × 4cm(厚み)

(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)

表布 : 酒袋木綿  古布

内布 : 藍の木綿布   古布

内ポケット : 生成の木綿帆布

前ポケット : 藍の型染め木綿、手織り麻 どちらも古布

留め具 : 桜材

留め紐 : 牛革紐

その他 : アンティークのビーズ、麻糸

 

発送方法 : ゆうぱっく(60)、ヤマト宅急便(60)、定形外(特定記録付)

(ご注文の際、お選びください。)

 

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