品番-173番
藍布の刺し子と中形染めの小物入れ
藍染め木綿の古布を二枚重ねて縦横に刺し子を施しました。
内布に縹色の幾何学紋様を型染め布を合わせて、小物入れに仕立てました。
縦横刺しの刺し子は紋様を目立たせるためというよりも、布の補強や防寒のための刺し子ですが、
こうして全面に手刺ししたものは布表面に味わい深いしぼが生まれ、
使っていくうちにどんどん手馴染み良くなっていくのが魅力の一つです。
内布の縹色の中形の型染めは戦前のもの。
染め紋様も珍しく、布自体の手触りも木綿繊維が豊かで柔らかなものです。
井桁の絣木綿を接ぎ合わせ、
仕切りポケットはおもちゃ尽くしの模様が愛らしい絹の布と、
古典柄と配色が雅びな絹布を合わせました。
とりどりの上質な古布を存分に味わえる小物入れが仕上がりました。
ポケットは3つ。
ふっくら、ふんわりした布が中に仕舞った大切なものを守ってくれます。
かぶせの前飾りは40年以上乾燥させた山桜を手彫りしたものです。
紐は紫色のシニュー糸を四つ組に手編みしました。
紐に通したブルーのガラスの緒締め玉は、ビンテージのビーズです。
他にも、前ポケットの留め具に編んだ紐に通したのは珊瑚玉。
留め具押さえのループに飾っているのは水色の和骨董のビーズです。
薺nazunaの製品はすべて手縫いで仕立ててあります。
手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、
手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。
手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、
愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。
さあ、何を仕舞いましょうか。
size
: W15.5cm × H10.5cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)
表布 :刺し子の藍木綿(古布)+蘇芳染めの麻
内布 :藍染めの中形染め+藍木綿無地(古布)
ポケット :正絹(古布)
留め具:山桜を手彫りしたもの
留め紐 :シニュー糸や木綿糸の編み紐
その他 :珊瑚玉、ビンテージのガラスの緒締め玉、和骨董のビーズ
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