品番-160番

庄内刺し子の小物入れ 

 

明治から大正頃の丹念な手仕事の庄内刺し子と、

縹色のなでしこ紋の型染め布を配した小物入れです。

庄内刺し子は厚手の木綿を縦横刺しした手馴染みの良い深い藍の色が美しい古布です。

昔の布の織り、手触り、藍の深い色、今ではもう作ることが出来ない手仕事の布を、

組み合わせて小物入れを仕立てています。

質の良い布はハサミを入れることもためらうほど。

なので、細かに切って接ぎ合わせたりせず、

布そのものを味わっていただけるように仕立てています。

 

内側の仕切りポケットは、おもちゃ尽くしの模様が愛らしい絹の布。

パイピングの赤の型染めは木綿という珍しいもの。

内布のなでしこ柄の型染めに合わせて華やかに。

薄手の絹や木綿などは、裏に別布を重ねて補強しています。

薺nazunaでは、古布など貴重な布を使用していますので、

アイロン接着芯は使っていません。

(過去にアイロン接着芯を使用していましたが、

 経年のち補強の接着芯が布に負担や劣化を招くので、

 現在は接着剤などが塗布されたものは一切使用することをやめました。)

 

藍染めの刺し子布も型染めも、色合いや手触りなど今のものにはない味わいと心地よさです。

お使いのうちにデニムのように良い色落ちがしてきて、

また刺し子布は丈夫ですので一層愛着の沸くお品になっていくと思います。

 

ポケットは全部で3つ。

かぶせの前飾りは40年以上乾燥させた山桜を手彫りしたものです。

紐は上質なイタリアンレザー。お使いのうちに馴染んで巻き易くなっていきます。

紐に通した水玉のガラス玉は、N・yamamoto作の手作りのとんぼ玉です。

薺nazunaの袋ものに合わせて一つ一つ手作りして頂いたものです。

ガラスのアート作品として楽しんでいただければと思います。

 

内側の前ポケットの留め具は、150年以上前の古竹を削って作ったものです。

手編みした麻紐に通したのは珊瑚のビーズと和骨董のビーズです。

 

薺nazunaの製品はすべて手縫いで仕立ててあります。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。

 

さあ、何を仕舞いましょうか。

 

size : W18cm × H10cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)

表布 :庄内刺し子木綿(古布)

内布 :藍染めの型染め(古布)

ポケット :正絹(古布)

留め具:山桜、作家もののとんぼ玉(ガラス製)、150年以上前の煤竹

留め紐 :イタリアンレザー、麻紐

その他 :ビンテージビーズ、和骨董のビーズ

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