品番-153番

南部麻と雲づくしの小物入れ 

 

藍染めの布は南部麻。おお麻=大麻の繊維で織った布。

ゴリゴリ麻ともいうけれど、何度も水をくぐり、使い込まれた布は柔らかな手触りのもの。

しっかり手織りされた厚手の布と、

黒に近くなるまで藍染を繰り返した布とを合わせて小物入れに仕立てました。

藍の濃淡のコンビネーションは、薺nazuna好みの取り合わせ。

藍染の持つ透明感のあるインディゴ色は、使い込まれて更に経年の美しさが出て来るもの。

 

生成りの木綿糸で、瑞雲の紋様を糸で表わしました。

形や動きがユーモラスでダイナミックな雲はこれまで木彫などでも何度も製作してきました。

今回は吉兆の瑞雲を刺繍してみました。

内側にも雲が一つ。

内ポケットは藍の縞の布。厚手に織られたアサの布です。

前ポケットは手織りの生成り木綿とウロコ紋様の染めの布。

ポケットは全部で3つ。

表かぶせには、桜材を雲形に手彫りした留め具をあしらいました。

横から見ると空にたなびく瑞雲になっています。

桜の木の留め具は指に馴染んで扱い易く開け閉めできます。

桜材は30年以上乾燥させた山桜。

赤味がかった色はお使いのうちに艶が増していきます。

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薺nazunaの製品はすべて手縫いで仕立ててあります。

どこにも接着剤は使っていません。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

 

手にしたときに心が和むような、

かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。

 

size : 18cm × 12cm × 2cm(厚み)

(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)

表布 : 藍染め大麻布×藍木綿  どちらも古布

内布 : 藍染め大麻布×藍木綿  どちらも古布

内ポケット : 藍の縞のアサ   古布

前ポケット : 生成り手織り木綿×染め木綿 どちらも古布

留め具 : 桜材

その他 : 麻糸

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