品番-bag70
イタリアン ヘンプとアンティークコットンのサコッシュ
生成りのイタリアヘンプとアンティークの生成りの木綿布で仕立てたバッグです。
ポケットのようにすぐに物を出し入れ出来るようにと、サコッシュに仕立てました。
通常の山やハイキング用のサコッシュはストラップは軽やかな紐が使われていますが、
街歩きやウォーキング、ショッピングにタウンユースを考えて、ショルダーストラップはイタリアのプエブロレザーを使用しました。
プエブロレザーは最近注目されている人気の革です。
革の銀面にブラシで毛羽立たせて、シュリンク加工とは違った趣のある風合いに仕上げたプエブロレザーは、
経年変化も楽しめる革なので、アンティークの布や手織りの布などにぴたりと合います。
内側には二つのポケットと、
キーチェーンを装着できるように真鍮リングの革ストラップを内袋に縫い付けました。
ナチュラルカラーの革はすべて蝋引きの麻糸で一針一針糸を引きながら手縫いしています。
簡単に金具を打ち込むよりも手間の掛かる手縫い仕上げは、
革のストラップに味わい深いアクセントを加えてくれたと思います。
サイドのストラップの取り付け部分には、少数民族手製のアンティークビーズを施しました。
ナチュラルカラーの中に、一粒のオレンジ色を差し色として。
金具は全て真鍮無垢のものです。
袋口の開閉には、真鍮製のギボシを使いました。
ネジ式なので、反対に装着して袋口に寝かせるように合わせて留めることも出来ます。お好みで。
内ポケットのボタンは100年以上前のイングランド製のアンティークボタンです。
ポケットの袋口には補強を兼ねて閂留めのステッチを施しました。
使って行くうちに味わいの出るもの、というのが薺nazuna好みです。
薄型の本体に、細めのレザーストラップ、袋口をすぐに開けられるように革に留め付けたギボシボタンを採用。
まさにポケット代わりに、スマホやケイタイ、カードケースなどすぐに取り出せるのがサコッシュの良さ。
軽やかにお使い頂ければと思います。
本体生地は、イタリア産のヘンプ糸を使用して日本で織られた上質な生地です。
シャリ感のある日本のヘンプ=大麻布や、ガサっとした野趣溢れるアジアのヘンプ生地とも違い、
リネンのように柔らかでいて、しっとり感のある手触りの良いヘンプ生地です。
コンビにしたのは、戦前の日本で手織りされた生成りの木綿布です。
大戦前までの布ものは糸の繊維も豊かでふんわりとした肉厚の生地です。
戦後の物資の無い時代になると、糸も布も全てがやせ細っていきます。
その後は中国など外国産に押されて国産の質のよいものは減少していく一途をたどります。
古き良き日本の、なんと言う事の無い日用の布であった生成りの木綿布の、
織り密度の高く、糸の繊維の豊かさに一目で魅了された布です。
素敵なバッグに仕立てられたと自負しています。
内袋にはオーガニックコットンを使用しています。
以前は通常の生成のコットンを使ったりもしていましたが、
生成木綿は経年のうちに何故だか黄ばみが出て来るのです。
調べるうちに、生地の製造工程で薬品が使われていることが原因と分かりました。
糸を機械で紡績するときに糸切れしないようにする糊や薬品が、のちのち生地に黄ばみが出る原因と分かりました。
水だけで糸を撚って製造しているところをやっと見つけたのがこのコットンです。
オーガニックの綿を使って、薬品を一切使わずに作られた布は、
手触りが柔らかく、アンティーク布との相性も良く、長く使って頂けるバッグになりました。
すり切れたり、破れたりしても、修繕を繰り返しながら使って頂けたらと思います。
ちくちく縫いの修繕はいつでもお手伝いもいたします。
また、自らで暮らしの道具の修繕をしながら使い続けるのも楽しいものです。
物を傷めないように大事に使って、修繕しながら使うことで愛着が増していくと思います。
細部まで丁寧に手縫いで仕立てたバッグです。
一つ一つの素材の全てを厳選して
丁寧に仕立てていくこと。
これが薺nazunaのこだわりです。
size : W28cm × H23cm × D3cm
ショルダーストラップの長さはおよそ105cmから最長130cmくらいまで調節可能。
15mm幅のストラップですので、重量の重いものを収納するのはお薦めできません。
表布 :イタリアンヘンプ×生成りの木綿布(古布)
内布:木綿帆布とオーガニックコットン
金具:すべて真鍮
ボタン:100年以上前のイングランドのもの、少数民族のアンティークビーズ
革:イタリアのプエブロレザー
Copyright 2022薺nazuna All Rights Reserved