品番-bag67
イタリアン ヘンプのブレッドバッグ
ヘンプとオーガニックコットンで仕立てたブレッドバッグです。
『ブレッドバッグ』とは、もともとは戦時下のヨーロッパの兵士たちが、
配給された主食のパンを入れるのに使っていたショルダーバッグのこと。
焼いたパンと、バターを入れた缶やバターナイフなどを入れた小さなバッグ。
戦時下や訓練中の食事のためにつねに携帯していたもの。
薺nazunaを始めた頃、ビンテージのブレッドバッグに出会って、
持ち運び易さとシンプルなデザインに魅了されてしまいました。
ビンテージやアンティークのブレッドバッグは当然ミリタリーものなので、
そのままを使うには抵抗感もあり、ましてや状態の良いものはなかなか無いので、
自分でブレッドバッグを作ることにしました。
当時のデザインそのままを使うのではなく、オリジナルのデザインで作ることにこだわりました。
シンプルなバッグですが、作り手のこだわりを感じて貰いたいからです。
これまでにも様々なブレッドバッグを仕立ててきましたが、
今回は柔らかなヘンプの生地を使用することにしました。
イタリア産のヘンプ糸を使用した生地は、リネンのように柔らかでいて厚みのあるしっかりした生地。
シャリ感のある日本のヘンプ=大麻布や、ガサっとした野趣溢れるアジアのヘンプ生地とも違い、
しっとり感のある手触りの良いヘンプ生地です。
まさに当時使われていたような雰囲気を醸したデザインにぴったりの生地になりました。
ミリタリーものは金具がガッシリしているので、軽量さを重視して使用する金具は最小限に。
100年前のボタンを使用した留め具のデザインはどこにもない、薺nazunaのオリジナルのもの。
時代をくぐり抜けてきたようなバッグに感じて貰えたらと、
ワクワクと楽しんで仕立てました。
中は、手触りの良い生成り木綿で内袋仕立てに。
この生成りの布はとびきりの布です。
薬品を使わずに紡いだ糸で昔ながらの織り機で織った生成りのオーガニックコットンです。
長年探してようやく見つけた、水撚りの糸で織られた生成りの布なのです。
大量生産の布はより早く、より沢山織るために、糸が切れないように薬剤や糊を使用して織っていきます。
そうすると、木綿や絹の生成りの生地は経年のうちに薬剤による黄ばみが出ることがあるのです。
染色されたり漂泊されたものは気にならないのかもしれないですが、
糸の柔らかな質や織られた布の手触りがハッキリクッキリと分かるのは、
綿花のままのナチュラルな色=生成りの生地だけなのです。
このオーガニックコットンは、薬剤や糊を使いたくない、
ならば大量に作らずに出来る範囲で織ろうという気概で生産されているものです。
とろんとした手触りが、本当に心地よいです。
袋口の小さなポケットはグレイッシュな色目のフレンチリネンの生地を。
ショルダーストラップはお好みで長めにも短くも調節できるようになっています。
かぶせの両端にある真鍮の丸カンは、サイドにある革のループと組み合わせて、
自転車に乗ったり、風の強いときなどフラップがはためかないように、
お使いの方がご自身で工夫ができるようにと取り付けてあります。
軽やかなお散歩バッグとしても、
もちろん、お気に入りのパンを買いに行くためのバッグにぴったり。
細部まで丁寧に手縫いで仕立てたバッグです。
一つ一つの素材の全てを厳選して
丁寧に仕立てていくこと。
これが薺nazunaのこだわりです。
size : W32cm × H25cm × D4cm
ショルダーストラップの長さは最長130cmくらいまで調節可能。
表布
:イタリアン ヘンプ
内布:オーガニックコットン 日本製
ポケット:フレンチリネン
ボタン:100年ほど前のイングランドのボタン。
金具:ニッケル、真鍮丸カン
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