nazuna ニッキ 2023年 8月 葉月

 

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31.aug (thu) 晴れ

朝食や昼食にタンパク質を多く摂るといいと聞いたので、

今日は赤身の牛肉をガッツリ。

それにはハンバーガーーーー。

自家製バンズと、牛肉をひたすら包丁で切って叩いてパテにした自家製ビーフパテ。

ビーフパテにはタマネギとかつなぎのパン粉など入れてはいけませぬ。

野菜はトッピングでお願いします。

パテは岩塩と黒胡椒を挽いて、厚みのある鉄のフライパンでジュジューと焼く。

両面焼き目をつけたら、プチトマトを4つほど入れて蓋をする。

肉汁とプチトマトの果汁でソースが出来て来る

足りないようならトマトケチャップを足して。

トーストしたバンズに、盛りつける。

あとはかぶりつくだけ。

見た目は結構ヘビーのように見えるけど、脂も少なくヘルシー!


30.aug (wed) 晴れ

今回の公演は4年ぶりの新作なのだとか

最後に観たのは2021年6月。

コロナで新作発表がずれこんでいったみたい。

舞台装置を製作された中西夏之氏の作品にインスパイアされて作られた今回の舞踏。

観ていて、正直な感想としては真ん中のオブジェがステージを分断されて、

四角のパーツの中での舞踏が展開されているのが、何かせせこましいような印象。

ダイナミックさや観る者のインスピレーションを受ける要素がオブジェによってこのステージ上に限定されてしまう感じがした。

ステージの床、舞台装置、照明、観ているうちにそういう物理的なものを突き抜けていくイマジネーションの広がりが生まれるのが、

生の舞台の面白さや醍醐味だと思うけれど。

それから、ベテランの方々と若手の実力者の方々と、そして新人らしい若手らとの技量の開きがありすぎたかも、、、。

辛口感想でごめんなさい

でも、ずっと観ていきたい、ずっと追いかけていきたいと思っている。

 

夜食は自家製パンとトマトポトフ。


29.aug (tue) 晴れ

今日も残暑が厳しい。

でも夏は洗濯してもあっという間に乾くのが嬉しい。

やっぱり洗濯は天日干しが気持ちいい。

タオルやシャツがお日様のニオイでいっぱいになる。

 

そして暑い夏にはエスニック料理が夏バテ解消にいい。

スープやカレー、肉を煮込んだりするのに大きめの鍋が欲しかった。

大きめの鍋はあるけれど、間口の狭い壷型のスープ鍋が欲しくて。

ネットで探してみると、海外には壷型の鍋があるけれど、日本は鍋というと浅型の寄せ鍋用のものばかり。

じっくり煮込む用のものがなかなか無い。

中国料理で出て来る薬膳スープの壷鍋はぴったりなんだけど、

土鍋などの陶器製のものは使っているうちに割れてしまう。

調理中にまっぷたつに割れてしまったこともあるので(大惨事!)、金属の鍋にしよう。。。

ごはんを炊くのに使っている宮澤製作所のステンレスのライスポットはまさにぴったりだけど、容量が小さい。

鋳物ホーローのル・クルーゼなど鉄鍋はというと、高価だし重いので仕舞う場所に困るなあ。

軽くないと洗うのに手に負担がかかるので、きっとあまり使わなくなると思う。

やっぱり軽めのものにしよう。

色々探しているうちに、インドのカレー鍋が目に入った。

まさにインドな壷の鍋。

エスニック食材や料理道具を扱うお店で売っていたのを昔から気になって欲しいなあと思っていたものの一つ。

でも使い勝手はどうなんだろう。

置く場所の確保も必要だし。

と考えてずっと保留にしてきた。

でも、野菜と肉をたっぷりな水で煮込む”ブロード”や”レッソ”を作るのに、

まさにぴったりなんじゃないかと思って購入することに。。。

使ってみて、また感想を綴ってみようと思う。。。


28.aug (mon) くもり

少しずつ新しいアイテムが完成しています。

もうすぐ、おしなものにアップします。

 

欧州サッカーが再開。

中でも日本代表主将になった遠藤航選手がリバプールへ移籍したのが嬉しい。

キビシいプレミアリーグなのでスタメン確保できるよう、頑張ってほしい。

上下動が激しいプレミアの中でも走力は1、2を争うリバプール。

南野選手が悔しい思いもしたクラブなので、遠藤選手頑張ってほしい。。。

実を言うと、リバプールはあまり応援していなかった。

南野選手への塩対応のクロップが憎らしくて。(苦笑)

でも、遠藤選手が加入したら応援するしかないじゃない!

プレミアはアーセナルの富安、ブライトンの三苫と応援しなくちゃいけないチームが増えてしまった。。。

とにかく、頑張れとしか言えないけれど。

イギリスのサッカーは毎試合、エネルギーを使い果たすことを『タンクを空にする』のを最も好まれる。

観ていて確かにそんな風に感じる。

レスターで優勝を経験した岡崎選手は毎試合、まさに『タンクを空にする』プレイで愛されてきた。

けれども得点力というところで難がある。

というのも、オカちゃんはバーディー(レスターのエースFW)や他選手を生かすための潰れ役を買って出ていたので、

得点することが少なかった。潰れ役、相手DFをひきつける動きをする役割は誰も本当はやりたくない。

でもオカちゃんは毎試合やり続けたから凄い。

ある意味、そんな利他的なオカちゃんのお蔭で優勝できたようなものだと私は思っている。

それでも毎試合辛口批判されていたオカちゃんだけど、

他のクラブのFW選手たちが、「何言ってるんだ、彼は凄すぎる!」って擁護したり、リスペクトしていたもの。。。

同じポジションの選手だからこそ分かる、ってあるよね。

優勝メンバーだった岡崎選手がいるけれど、それでもまだプレミアでまだ成功した選手がいないと言われている日本人なので、

是非、みんな活躍してほしい!

ガンバー。

九月のドイツ代表との親善試合も楽しみです。


27.aug (sun) 降ったり、晴れたり曇ったり

夏はアジアン、エスニック。

夏バテ気味にもなるほどの残暑が厳しいので、

ちょっとスパイシーな味付けでカンフル剤。

今日は豚肉とスライスした厚揚げをカリカリに焼いて、

豆板醤ベースにした中華風豚丼。

トッピングにニラを切って醤油に漬け込んでおいたニラの醤油漬け。

漬けた醤油も色々使える美味しいヤツ。

少しずつ増えていく中華調味料。

最近買った『香酢』は何にでも使えるし、豆板醤やオイスターソースは必需品。

自分で作る柚子胡椒や唐辛子麹しょうゆも美味しい。

また色々作ってみたい。


25.aug (fri) 晴れ

筋トレやったり、ウォーキングやったりしては転んで怪我をして、

ハムストリングや内転筋を痛めたりで、

しばらく歩けなくなったりして、

そういうのを繰り返しているうちに、身体が重くなったり、

また足だの、腰痛になったりを繰り返している。。。

身体の奥にある筋肉を刺激して動かすようにしないと、

いくらやっても、またやればやるほど身体を壊していく、というのを知り。。。

ああ、この負のスパイラルにはまっていたなあと思う。

今からでもまだ間に合うなら、深部筋肉をちょっとずつ動かすようにしていこう。。。

 

今日の夜ご飯は、

暑くてグッタリなので、ぶっかけうどんで決まり。

お肉と小松菜のソテーも加えて、タンパク質もたっぷり。


22.aug (tue) くもり

ゆうべ、窓の外から秋の虫の音が聞こえてきた。

秋の虫の初鳴き。(我が家では)

今月8日が立秋だった。

暦の上でも、自然界でも秋になっている。

そういえば、路傍の野花もすっかり猫のしっぽ草が繁茂していて、

秋草がたくさん。

昼間は猛暑で暑くても、季節のサイクルはひそかに進んでいる。

 

 

今夜も丸パンを焼く。

 

 

晩ごはんは、鶏と野菜のソテー。

インドネシアの石臼チョベクでニンニクと黒胡椒をひいて、

鶏もも肉に揉み込んで、フレッシュなローズマリーとオリーブオイルをたっぷりかけて、

半日漬け込んでおき、

ハーブとオイルと一緒に鉄のフライパンで皮目から焼き付けて、

ひっくり返してピーマンとマッシュルームを丸ごと並べて蓋をする。

ケッパーも添えて、できあがり。

ご飯でも、パンにもよく合う、鶏のソテー。

旨味の溶け出したオイルがまた美味しい。


17.aug (thu) 晴れ

定点観測、桜並木の道。

鬱蒼とした樹々に囲まれた川沿いの道。

サンクチュアリの道も良い感じになってる。

蚊が寄ってくるのが困りもの。。。

ここはあまり人が通らないので、セミたちも目線の高さの樹にしがみついてる。

目の前に2匹もいたよ。

 

先月、ベランダのローズマリーを少し戴いて天日干しにしておいた。

この暑さであっという間に水分が飛んで、すっかりドライハーブになった。

これを瓶に入れてオリーブオイルをひたひたになるまで注ぎ、

また数ヶ月、ローズマリーのエキスをオイルに抽出する。

これは料理のアクセントにも使えるし、顔や身体のクリームの素材にもなる。

ローズマリー・カンファーの精油と蜜蝋をプラスしたら痛み止めクリームも作れる。

髪や頭皮のマッサージにも良いらしい。

ローズマリーは便利なので、ずっと育てておきたいハーブ。丈夫だし。

 

今夜はまたぜんまいの炊き込みごはん。

長野の前山寺で買ってきた干しぜんまいはこれでおしまい。

さびしい。

今日はヒラタケとキヌサヤも入れて、かやくごはん。

前山寺の梅干しと紫蘇の実の塩漬けも添えて。

今まで、梅干しというのがあまり好きではなかった。

でも、ここで買ってきた梅干しが本当に美味しくて。

梅干しの皮がどこも破れていなくて、みっちり果肉とエキスが詰まっている。

一口食べると旨味がジュワーっと溢れて来る。

地元の農家の方の手作りらしく。

きっと地元でも評判の梅干し作りの名人なんじゃないかと思う。。。

この梅干しを食べてから、すっかり好きになってしまった。

あと僅かになってしまったので、大事に食べよう。


16.aug (wed) 朔 晴れたり降ったり

近畿に上陸している台風の影響もあり、変な天気。

ここ近年は台風が来ると上陸した各地で大きな被害をもたらすので本当にこわい。

今年の台風シーズンはこれからなので、戦々恐々。。。

 

今日のお昼ごはんは、ハンバーガー!

アンガス牛を包丁で叩いてパテにして。

鉄のフライパンでジュジューと焼き、

冷凍しておいたプチトマトを投入して蓋をして蒸し焼きに。

ガッツリのオニオンスライスとケイパー(ピクルスの代わり)を挟んだら、

イッタダキマース。

肉汁ジュワっとくる。パンのモッチリ、フンワリがビーフパテに負けてない。

自分で焼いたパンじゃないと、美味しいバーガーを作れないもの。

赤身のお肉の旨味がジュワときて美味しかった。


15.aug (tue) 晴れたり降ったり

丸パンを作る。

電気代節約でしばらく長時間低温発酵パンを作っていない。

毎日、冷房なしではいられないくらいに暑いので、

そこでオーブンを最高温度にし続けて焼くのは、ちょいと苦しい。

それで短時間で焼ける丸パンを作っている。

通常のレシピでは牛乳、バターが入るけれど、

そこは米油とぬるま湯に変更して、糖分もミネラル分豊富なキビ砂糖で。

甘過ぎない丸パンは、サンドイッチにも甘いスプレッドを挟んでも美味しい。

 

この夏、夜の温度も下がらないので唐辛子の出来がよくない。

寒暖差が無いと実り難い唐辛子。

ほんの数個ずつの収穫。。。

前は一年分の鷹の爪と、柚子胡椒用の青とうがらしも沢山収穫できていたのに。。。

土の栄養も少なくなってるかも。


14.aug (mon) 降ったり晴れたり

台風7号が妙な折れ曲がる動きを見せて、東京上陸という予報から一転、

紀伊半島へ上陸。

近畿方面へ上陸という。

数年前の台風で実家や幼なじみの家は色々被害が遭ったそうなので、

故郷は勿論、どこの地方にも被害をもたらさないでほしいと切に願う。。。


13.aug (sun) 晴れ(雨も降った)

ランチのメニューはクルミとバジルのソースのショートパスタ。

ニンニクと黒胡椒をオリーブの木の臼で潰して、ローストしたクルミも加えて、

プチトマト、バジルも加えてペースト状に。

オリーブオイルもたっぷり加えて、天塩を少々、ひたすらすりこぎで叩いて潰してソースにしていく。

あとは茹であげたパスタにからめるだけ。

クルミとバジルが揃ったら、必ず作りたい夢のような美味しさのクルミソースパスタ。

噛み締めるほどに幸せ感はジュワーとくる。。。

 

そして夜は。。。

今夜も餃子DAY!

餡の味付けを濃いめにしすぎると、皮が破れてしまうので注意。。。

ちょっと破れたけれど、皮もスープの味が回ってて旨し!!

月に一度ペースになってしまったけど、もっと食べたい自家製餃子。

隔週で作りたいね。

 


12.aug (sat) 晴れ

お昼間、ダンナさんがひとっ走りしてスイカを買ってきた。

遅ればせながらの今年初めての西瓜。

ちょっと遠いところにある八百屋さんの西瓜は甘くて美味しい!!

暑くて汗がダラダラなので、西瓜の果汁が身体にしみこんでいく感じ。

暑さが和らいだので、餃子の具を仕込む。

中華の黒酢『香酢』というのを買ってみたので、それも楽しみ。


11.aug (fri) 山の日 雨

小物入れや蛇腹式長財布に使用している芯地は、

布の硬さの違うものを組み合わせて芯にしている。

物によって、重ねて刺し子するときもあれば、

刺し子の糸の手触りが表布に反映してしまうときは、ただ布を重ねて使うことも。

毎回、使う布によって、芯地も留め具も一から作る。

一度、留め具や芯地を作りためておこうとしたことがあるけれど、

結局、どこか似合わなかったり、手触りが合わなかったりするので、

一つを作るときは最初から最後まで、その一つをじっくり作り上げることが大事だなと思う。

パイピングや仕切りポケット、内ポケットなども作り置きせず、その都度、決めた『テーマ』に沿って選ぶ。

布選びだけで一日が過ぎていくことも多々あり。。。

でも、一つ一つを吟味して作ることが大事だと思うので、

より多く数を作るとか、効率よく作るための作業とかは考えていない。

それをすると、出来上がったものがワクワクする感じじゃなくなってしまうので。

作りながら、また、出来上がったときにワクワクと嬉しくなる感じというのが、

薺 nazunaの物づくりの大事なものさしになっている。


09.aug (wed) 

少しずつ集めてきた古布を使ってアイテムを作る。

通常のファッションやバッグなどの製作する場合は、シーズン毎に柄や素材をデザインによって変わるけれど、

古布を大事に使うので、毎回新作のために新しい柄や素材のものに変えるということはなくて。

一度使った柄や素材だとしても、組み合わせやテーマを変えて一点だけのものを作ります。

織りがテーマだったり、

染めがテーマだったり、動物や干支、植物や伝統紋様だったり。。。

展覧会のテーマのように、収蔵されている古布にスポットライトを当てていきます。

今度はどんなアイテムが出来るか、自分でも楽しみ。。。


08.aug (tue) 立秋 下弦 晴れ

注射と処方薬の痛み止めを毎日飲んでから、ようやく痛みを感じなくなってきた。

手を使いすぎると再発して、最悪手術になるそうなので、我慢して使わないようにしてきたのが良かった。

少しずつ再開していきます。


07.aug (mon) 晴れ

アイテムリクエスト有り難うございます。

少しずつ作って参ります。


04.aug (fri) 晴れ

本日より通常通り営業しております。

 

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塩田の前山寺で買い求めた干しぜんまい。

 

三回くらい沸騰寸前で火をとめて常温に冷ましてから、ゆで汁の中で揉みながら戻すというのを続けて。。。

こんな風に、ぜんまいに戻りました。

適当な長さに切って、油揚げと一緒に油炒めして軽く醤油を回しがけてから、

昆布だしと米と一緒に炊き上げる。

同じく、地ものの紫蘇の実の塩漬けと梅干しと、

ぜんまいごはんの出来上がり。

水煮のぜんまいとは全然違う、香りも歯ごたえもいい、干しぜんまいのもどしたの。

滋味深い、鄙びた味。

こういうの、若い頃は駄目だったけど、最近妙に好きになった。。。

見た目よりも本当に美味しい。

ああ、美味しいねっ、と頷きあえるごはんになった。

いいな、地ものって。


03.aug (thu) 晴れ

7月31日から8月4日まで休業します。

メールやご注文のお返事は8月4日からお送りします。

 

7月25日から8月25日まで一部のおしなものを割引価格で販売しています。

8月中は当HPでのお買い物に限り適用されます。

どうぞ宜しくお願いします。

 

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『今日は37℃超え。

ベランダに備え付けている温度計は50℃を超えている。。。

数日、家を留守にする間、植物たちが心配。

特にミニサボが花芽を付け始めたときなので、無事に花を咲かせることが出来るかどうか。

大きいサボは何度も咲かせているけれど、ミニサボは花芽をつけたときに誤って花芽に物が当たって落下。

その次の年もまた花芽をつけてくれたのに、同じような人為的ミスで花芽が消失。

そして次は、猛暑が突然終わって雨や台風が続いて日照時間が殆ど無くなったため、花芽が縮んで黒くなってしまった。。。

果たして、今年は無事に咲いてくれるかな。。。』

と、28日に書いていたけれど、

1日と2日のゲリラ豪雨と突風が凄かったようで、、、

ミニサボの花芽が落ちてしまっていた。。。

悲しー。

まためげずに花芽をつけてね。


02.aug (wed) またしても晴れのちゲリラ豪雨!

長野に滞在中、もの凄い暑さで熱中症予備軍に。

ずっと吐き気があって、微熱っぽいのであまりお食事に箸ものびず。

でも、来たからには温泉と散策は頑張らなくちゃ。

小さな参道の奥にたたずむ『北向観音』へ御詣りに。

裏の善光寺と言われているらしく、善光寺と対になっているのでそちらを御詣りに行ったら、

北向観音へも御詣りするのが通なんだとか。

城下にある街の観音様は鬼門の守りなんだとか。

観音様の本堂の裏手に回ってみたところ、なんと気持ちのよい空気と風が流れていることでしょうか。

他は炎天下で暑さも37℃とマックスだけど、

この場所は涼しくて、心地よい風も通り抜けて美しいわき水も流れて極楽のよう。

こんな清浄な空間で良いひとときを過ごせて幸せ。。。

愛染かつらという樹の立派なこと。

名前の縁は言わずとしれた『愛染かつら』から。

 

北向観音を出て、国宝の三重塔のある『安楽寺』へ。

参道へ行く道の途中の蓮池に差し掛かったら。。。

蓮のある風景も心和む。

泥の中より出て、美しい花を咲かせる蓮に心洗われる。。。

田舎の道は樹々はあるけど、日陰が殆どない。

田舎の街中も街路樹が殆どなくて、ビルも軒の庇も少なくて道々日陰で休めるところがない。。。

やっと参道に入ったら、高く聳える杉の林でやっと涼やかな空気に包まれた。

杉は防虫効果があるのか、杉の樹のそばにいると蚊が寄ってこない。

この周りはブンブンと唸って飛び回っているので、蚊にたかられたら杉の傍に走っていく私。

鎌倉時代に建造された八角形の三重塔。

小さな町のお寺に、ひっそりとたたずむ国宝の塔。

当時の匠の精密で確かな技に感嘆する。

安楽寺の石段から参道を歩くと本堂の手前に堂々と姿を表す『高野槙』

この数メートルに聳える『高野槙』の美しさは、直接眺めないと写真ではなかなか伝えられない感じ。

松とも杉とも違う、槙の葉の清々しい形。

すっかり槙の樹のとりこに。

参道のもみじもまた美しい。

子供の頃、庭の手水屋の傍らに植えられていたもみじの樹が好きだった。

秋の紅くなったもみじの美しさは言うまでもないけれど、

春夏の緑の葉が日射しを遮る木漏れ日の美しさはたとえようがない。

プロペラのように舞う種もまた趣きがあって。

祖父母が亡くなってから庭木がすっかり無くなってしまったのが寂しかった。

庭木を植えるなら断然もみじだな、と思う。

 

旅館を出て、別所温泉からほど近い塩田にある前山寺へ向かう。

茅葺き屋根の本堂の見事な前山寺。

ここは以前にも参詣したことがある。

何を隠そう、ここの名物『くるみおはぎ』を頂きに。。。

予約してから訪れたい前山寺のくるみおはぎ。

お庭を眺めつつ、くるみソースをたっぷり浸しておはぎを頬張る。

小皿に添えられた梅を赤紫蘇の葉で蒔いた香もののなんと品の良い味はどうだろう。

夏の日に趣きのある甘味を味わえて、嬉しさひとしお。。。

境内にある『未完の三重塔』と呼ばれている塔。

上階に窓がないことや、幾つか塔にはあるとされているものが無かったり、

軒の長さが通常よりも長かったり。。。

でも、本当にそれで未完なんだろうか、とギモンも沸いた。

このカタチは意図的に作られたものじゃないのだろうか、と。

窓がない、庇の軒が長い。。。

何かを塔の中に封印されているのじゃないのかな、と思ったりして。

山岸凉子の漫画『ウマヤコのヒメミコ(漢字が。。。)』にも、

幻視の中に現れた聖徳太子が塔の全ての窓を閉めて禍々しいものを封じこめる、というシーンがでてくる。

(日出処の天子の番外編。。。)

ちょっとそんなこんなを妄想してみた。(苦笑)

 

塔の傍の石段脇に植えられた『モクゲンジ』という樹。

かわいらしい実をつけていた。

この中の実が熟して黒くなったのを数珠に使われたりもしていたらしい。

また、実は食用にもなるのだという。

チベットの僧が使っていたというアンティークの首飾りに、この樹の実が使われていたのを見たことがある。

 

境内の休憩所に地元の農産物や食品などの販売所があった。

農産物や食品が販売されている。

たまたまお店の人がいなくて、料金を箱の中に投入する無人販売所になっていた。

色々見てたら、もう心をわしづかみにされてしまうものがいっぱい。

手作りのはちみつにジャム、梅干しや紫蘇の実の塩漬け(これ大好き)、

そして初めて見るのが干しぜんまい。

すごい!!

お土産にあれもこれも、もっと買いたいけどぴったりな料金を払うには両替して貰わないと。。。

失礼ながら社務所で両替して貰って、買い込んだ。

珍しい山野草も並んでいる。

地方を訪れたら、こういうところが嬉しくてしょうがない。

お土産屋さんの観光客向けのお菓子や食品は味気ないと感じることもある。

でも、こうした手作りのものは、都心では全く手に入らないものばかり。

手に入ったとしても、都会人向けに非常に高価なものとして販売されている。

ここのは完全なる”ファーマーズ・マーケット”だ。しかも、素直で素朴なものばかり。

前山寺の周囲はまるで江戸以前の中世そのままの趣きの土塀の小屋が建ち並んでいたり、

細い小径は馬駆ける山城のあった時代を彷彿とさせる。

昔の面影のまま。。。

ちょっと住みたくさえなってしまった。

上田は果樹園もあり、秋には松茸が豊富だそうだし、豊かな土地で羨ましいなあ。。。

前山寺から別所へバスで戻って、しなの鉄道で上田へと予定していたけど、

あまりの暑さで熱中症っぽいのでタクシーを呼ぶことにした。

幸いにも、来る時に乗ったタクシーが来てくれて、「ご縁があって嬉しいです」と言って頂いて、

色々地元の話も聞かせて下さって楽しかった。

法事でも観光でも、長野の人は皆親切で暖かくて良くして戴いて、

本当に良い思い出になりました。

 

新幹線で長野に行くなら叶えたいミッションが幾つかあった。。。

まず東京駅でのミッションその1は、

丸の内エリアのショップでイタリア・トリノの名物『カファレル社』のジャンドゥーヤを買いたかった。

ガラスケースの中はどれも売り切れの文字が。。。

でも、一番小さな缶入りのジャンドゥーヤが残ってた!嬉しいー。

カファレルのキノコのチョコも大好きだけど、ジャンドゥーヤは格別に美味しい。

 

ミッションその2。

地方に行ったら、その土地でしか手に入らない地元の食品を買いたい。

地元のスーパーを覗く時間が無かったけど、ホテルに地元で長く愛されてるカップラーメンが売ってた。

『ポンちゃんラーメン』。このパッケージの可愛さはどうよ。キャラクターグッズが欲しいくらいに可愛い!

ミッション3は、

地元だけで採れる地ものを買うこと。

以前にダンナさんが『イワタケ』を買ってきた。

袋いっぱいに入ってる真っ黒くて薄い紙みたいな、キクラゲみたいな『イワタケ』。

よく洗って、戻して手で揉んで根気よく黒い薄皮を剥がしていく。

すると奇麗なキミドリ色が現れて。

それをひたすら天婦羅にして食べた。

これまで食べたことのない食感と旨味。ゼラチンのかたまりのような感じで、

「こんなに美味しいキノコ食べたことない!」って言いつつ、あっという間に二人で食べ切ってしまった。

後で知ったのは、断崖絶壁の岩場にロープで吊るされながら岩にコケのように張り付いているイワタケを剥がして採る、

という希少で貴重なキノコだったらしい。。。

手のひらの半分くらいの大きさになるまでには気の遠くなるような年月が掛かるんだとか。。。

ええー。あっという間に食べちゃったよ。。。と驚いたのなんの。。。

そこまでの地ものじゃなくてもいいから。

前回、法事で来たときに長野駅の駅ビルの一階のスーパーの片隅に、

地元の農産物を扱うお店があった。

そこで根曲がり筍の水煮を買って、煮物や天婦羅にして感動しながら食べた記憶がある。

で、今回もそこで買い物しようと思っていたら、その売り場はガランドウになっていて、

貼り紙には『今年の3月に閉店しました』って書いてある。

ああ、ショック。ここで買い物するのを楽しみにしていたのに。。。根曲がり筍ォーーー。

そういう一件があったので、前山寺で無人販売所を見つけたときは狂喜乱舞。

ここでの買い物が一番良かった!と思った。

 

あとは上田にある洋菓子店『エトワール』でリーフパイを買うこと。

調べたら、上田に立ち寄った日は定休日だった。

がっかりしていると、ダンナさんが上田駅の売店に幾つかエトワールのお菓子がお土産として置いてあるそうだよ、と。

私の大好きなリーフパイは無かったけど、クルミペーストの入ったパイがあったのでそれを買った。

上田の『エトワール』のリーフパイは、東京で買える洋菓子店のどこのリーフパイより美味しい、と思っている。

マンダリンホテルや銀座ウエストやキハチなどなどのリーフパイよりも断然美味しい。。。

今もその味が守られてるといいなあ。

また法事で来るときは立ち寄りたいと思っている。。。

 

新幹線の時間を待合室で待っていたら、ドヤドヤと人がいっぱい入ってきた。

「あれれ?」と見ていたら、

「今、駅で雨宿りしてる。止んだら帰る」って電話している。。。

身を乗り出してガラス窓から外を見ると、またすごい雨。

ゲリラ豪雨だ。

昨日は東京でもゲリラ豪雨ですごいことになっていたそうだから。恐ろしいなあ。。。

法事も雨に遭わずに済んで良かったし、その後の旅行も雨に遭わず、

今日も少し帰りの時間を早くしてタクシーで帰ってきたから難を逃れて良かったなあ。。。

前も出雲や京都で梅雨の時期に行って、

あちこちで線状降水帯とか大騒ぎになってる中、雨に遭わなかった奇跡があった。

今回の久しぶりの旅先も、お蔭でそれほど大変な目に遭わなかった。

感謝、感謝です。。。

 

法事でお寺さんで戴いた蜜蝋の和ろうそく。

可愛すぎて使えないですもんーーー。


01.aug (tue) 晴れのちゲリラ豪雨!

法事が済んで、長野まで来たので少し骨休め。

小さな温泉郷、別所温泉を訪れた。

ここへ来るのは二十数年ぶり。

映画『きさらぎ駅』のロケ地にも使われた『しなの鉄道』からの眺め。

雲が瞬く間にわき上がって、この後とてつもないほどの豪雨に!

移動中だったのでそれほど雨には当たらなかったので良かった。。。

でも、坂道にある用水路は恐ろしいほどの激流、濁流に。

落ちて流されたら危ないよ。。。

雨は夜には上がったので、明日の散策は大丈夫そう。


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