nazuna ニッキ 2023年 2月 如月

 

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28.feb (TUE) 晴れ

4月並みの陽気。

もう寒さが戻ってこなければいいのに。

三寒四温を繰り返して季節は進む。

 

ポルトガルのアレンテージョの土鍋でもやしご飯を炊く。

韓国の家庭料理、オモニの味『コンナムルパプ』。

塩や醤油などで味つけしない、豆もやしのごはん。

蓋を開けたときの豆もやしの豊かな香りは御馳走そのもの。

ゴマ油でカリカリに焼いた豚バラとニンニクを豆もやしの上に載せて炊く。

米、豆もやし、豚肉、という順番。

炊きあがったあと、お茶碗によそってヤンニョムを掛けて食べる。

この旨さを知ってしまうと、濃い味に炊く従来の炊き込みご飯よりも、

味付けしない分、素材の旨味の出るシンプルな炊き込みご飯に魅了されてしまう。

今回も美味しく熱々の豆もやしご飯が炊けた。

 

最近、この鍋でしょっちゅうお米を炊いているのには訳がある。

煮込みやシチューに愛用している素焼きの土鍋。

底にヒビが入っていたので、お粥や小麦粉を溶かしたのを煮るというのを何度も試しているけど、

ヒビは少しずつ進んでいく。。。

年月を経て、ヒビは底から側面へ伸びて、ついに縁まで来てしまった。

今日もお水を入れるとポタポタ水漏れがあった。。。

砂鍋のときもヒビが入ってても使っていたら、

あるときコンロに載せて煮込んでいる最中にまっぷたつに割れて、

中身が出て大変なことになってしまった。

なのでこの鍋も早々にそうなる可能性は大。。。

割れてしまったら悲しすぎる。大好きな土鍋なんだもの。

土鍋の蓋は『あむプリン』の素焼き鍋の蓋に流用して、

本体はカトラリーを入れた缶や、塩壷などを収納するキッチンポットとして使用。

キッチンにしっくり馴染むので良かった!

土鍋の第二の人生が始まった。


27.feb (MON) 上弦の月 晴れ

定点観測の桜の並木道。

お化け煙突、工事完了して復活!

 

桜の蕾、今日はこんな感じ。

ちょっとずつ膨らんでるね。。。

 

梅は咲いたよ。

桃は見つからなかった。


26.feb (SUN) 晴れ

針休み。

 

毎日使っているボールペンはアンテリックの真鍮無垢の削り出し。

アンテリックというメーカーのものだけど、

純正の芯の書き味がちょっと物足りない。

互換性のある『ぺんてるのエナージェル』を使った方が書き易い。

一時期、三菱のジェットストリームを愛用していたけど、

あまりに極細すぎるのも書き良い感じではないのだなと気づく。

0.5mmくらいが丁度よい。

0.7mmの三菱証券細字用のボールペンも長年愛用している。

これでクリップがついていればいいなあ、と思ったら、

殆ど使っていない、Faber-castelのシャープペンシルのクリップが取り外せるので細字用ペンに装着。。。

手帳にすんなりと挟める安心感。

証券細字用ボールペン、大好きなのに廃番なんて本当に残念だ。。。

0.9mm?のスキルクラフトのボールペンのなめらかさも捨てがたい。

カリカリという書き味よりも、なめらかさを好んでいたんだなと改めて知ったボールペンの好み。

そして重厚な高級ボールペンよりも、チープなボールペンが好きなのだ。。。


25.feb (SAT) 晴れ

留め具を彫る。

新しいアイテム、ほぼほぼ完成。

もう少し数を揃えて、出品するつもり。

 

今日の晩ごはんは鶏肉とじゃがいもとローズマリーのロースト。

ステンレスのカダイに食材を入れて、オーブンでぐつぐつ!

蓋がないので、ブリキ製のパイ皿を蓋として流用。

取手が無いので、やけどに注意しながら開けないとね。


24.feb (FRI) くもり

夜、久しぶりに佐藤亜紀さんの著作を読んでいる。

「天使」と「雲雀」を読了。

やっぱり、佐藤氏は天才だなと思う。

『バルタザールの遍歴』以来、この方の小説のファン。

全てを読んでいないけれど、どれも心底面白いと思う。

読むほどに、めくるめく映像が頭の中に絵巻物のように広がっていく。

想像力をかき立てられ、香りや色彩が文字や行間から溢れ出す感じ。

こういう作家さんはなかなかいないと思う。。。


23.feb (THU) 天皇誕生日 晴れ

春の和菓子を堪能。

道明寺とうぐいす餅は小さな頃から大好きな和菓子。

祖母と和菓子屋さんへ買いに行った思い出。

実家の近所に何軒も和菓子屋さんはあったけれど、

一番美味しかったのは、小さな路地のような市場を出たところにあった和菓子屋さん。

小さな路地は多分、20メートルもなかったと思う。

大きな商店街に面していたお肉屋さんは店先でコロッケを揚げていて(ここのも美味しかった)、

路地に入ってすぐにある魚屋さんは、祖父が大好きな鰻巻き(うなぎの入った卵焼き)を焼いているお店、

あとは数軒ほどのお店があるだけの小さな市場の路地。

市場は他にも幾つもあった。

お豆腐が美味しいお店のある市場、おでん種の美味しいのがある市場、お味噌や野菜、一番よく買い物にいく市場。

大通りの商店街以外に脇道に市場が幾つもあって、子供の頃は本当に活気に満ちていた。

今は市場は一箇所残っているけど殆どが空き店舗。

再開発の大規模工事が街を全く知らない場所に変えてしまった。。。

工事の立ち退きでみんな居なくなって、中途半端な再開発のまま、賑わいが無くなってしまった感じ。。。

昔からずっと商いが続いていた場所は、一軒一軒のお店の人たちの仕事によって生まれている”気配”がある。

彼らがいなくなったら、ただ建物という”箱”があるだけで、気配や空気感は何も無くなる。

東京の下町の立石も、駅前の商店街が良い風情があるけれど、

ここも再開発されるそうだけど、良いように変わっていければいいなと思う。

 

ポルトガルの土鍋でまたしてもクレイポットチキンを作る。

今回は青菜をたっぷり。

そして鶏の手羽元を煮込んで骨離れがよくなるくらいに。

スープも出来るし、一石二鳥!

煮込んで柔らかくなった手羽元をタレに漬け込んで、

お米と一緒に炊いてしまう。(レシピでは炊きあがった時に鳥肉をごはん鍋に入れるんだけど)

骨付きなので良い出汁も出るし、その方が美味しい!


21.feb (TUE) 晴れ

nazunaニッキをアップしました。

先月から製作に没頭してしまい、ニッキを更新するのが遅くなってしまいました。

ただ今、新しいアイテムを製作中です。


20.feb (MON) 朔 晴れ

黒檀の材がある。

これで留め具など彫ってきたけど、

非常に、非常に堅くて。

他の木材のようには彫れない。

まるで象牙や骨材のよう。。。

象牙といえば、和楽器を製作していた人から以前材料の象牙の端材を頂いた。

あと、もう亡くなられた知人から以前象牙のネックレスを頂いたこともあって。

彫刻が施されているネックレス、一度もまだ使ったことはない。

象牙は厳しく取り締まりがあって、それを使用したものの販売は制限があるし、

象牙を採るための密猟などもニュースやドキュメンタリーで見ているので少し敬遠してしまう。

でも手元にあるそういう素材や品物は大事にしようと思う。

 

彫刻は機械ではなく、彫刻刀を使って手で彫る。

切り出しも削り出しも全て手作業でのみ。

 

台所道具の味見スプーンや塩をすくうスプーン、粉用のスプーンも手で彫って作る。

辛子や柚子胡椒などをすくう匙も。

全てが均等に作りだされる工業品とは違って、歪んだり無骨で拙いけれど、

使い勝手が良くて手放せない。

自分の使う道具を自分で作ることが出来るのが楽しくてならない。


19.feb (SUN) 雨水 くもり

針休み。

 

ゆうべは外の騒音が凄くて眠れなかった。

なので、のんべんだらりと過ごす一日。

本を読んだり、映画をみたり。

 

今晩のメニューは鶏のパエリヤ。

スペインのカスエラで作る。

鉄のパエリヤ用の鍋もあるけど、焦げやすいので陶器にしてみた。

結構大きいのでガスコンロの火が端っこまで届いてるのか心配。

案の定、パリパリのお焦げじゃなくて、しっとりした仕上がりに。。。

最近、どんな鍋でごはんを炊いても”奇麗に”炊いてしまう。。。

”奇麗に”というのは、全く焦げ付かずに、という意味で。

焦げをつけたいのに、焦がさない私。

白米もいつもごはん釜で炊くけど、焦げたことは一度もない。

焦げさせるのは一苦労。。。

今度は焦げを付けたいときは、やっぱり鉄のパエリヤ鍋で炊いた方がいいかも。

 

でも、この大きなカスエラの平鉢は非常に使える器であり鍋であり。

グラタンやトマト煮込み、パン生地やパスタ生地をこねるのにもいいし、

クスクスを盛りつけるのにもぴったり。

 

異国情緒たっぷりな器が私はどうにも大好きなのだった。

赤土の陶器や鍋は見つけると欲しくなる。

昔、近所にアイルランドバーがあって、そこの二階でスペイン陶器の器を販売していたんだけど、

お店が移転してしまって久しい。

素焼きの陶器や鍋好きの私はそこでいくつもカスエラを買ったものだ。

水煮のオリーブの実を入れるのにもぴったりな小さなものから直火もいける深い鉢や、

煮込み鍋などなど。

 

・・・実を言うと、スペインのと同じように素焼きで赤土の陶器や鍋を作っているポルトガルのものの方が、

自分にとっては何となく使い易い気がする。

スペインのカスエラで料理をするには、日本の家庭の火力では足りない感じがするのだ。

ガッシリしたスペインのカスエラは、薪を使ったコンロやガス火で焼くオーブンなどに向いてるのだと思う。

それくらい固く、頑丈な感じ。

片やポルトガルの赤土の素焼きの鍋は、日本のコンロやオーブンの火力にぴったり。

トロトロした煮込みにぴったりな柔らかさがあるように思う。

スペインのカスエラ陶器を扱うお店は日本にいっぱいあるけれど、

ポルトガルの赤土の陶器を扱うところが殆ど無いので、入手困難なのが残念。。。


18.feb (SAT) 晴れ

定点観測、桜並木の道。

桜の蕾は少し膨らんだような気もするけど、

まだ固い。

並木道の殆どの桜の幹に大きな亀裂が走ってる。

内部が膨らんで破裂しそうな感じの亀裂。

寒くて、内部の水分が凍って割れたのだろうか。

もしくは、そんな風に幹が割れることで、大きく成長していくのか、

よく分からないけど、健康にいてくれたらいいと願うばかり。

この辺の街路樹に、樹木医さんが世話してる気配もないので、ちょっと心配。

 

 

今日のお昼ごはんは、トラーパニ風のニンニクソースのパスタ。

ニンニクとアーモンドとバジルとオリーブオイル、トマトで作る。

すべてをオリーブの木のクロックに入れてペースト状になるまで叩き、擦る。

オリーブのクロックのことはニッキに何度も書いているけど、

これを買うときに誓わされた「絶対に水洗いしない」という約束を、

今の私はちゃんと守ってる。(苦笑)

「オリーブオイルやニンニク、卵を入れてマヨネーズを作ろうとも、

決して洗ってはいけない、紙や布で拭いて下さい。

洗わないと誓ってくれないと貴方にこれを売ることは出来ません」

と真剣に私の目をみて言っていた雑貨店のフランス人オーナー。

「誓います」と言って買わせてもらったものの、

その後、ニンニクとオイルまみれになったクロックに耐えきれず、何度か洗ってしまった。。。

でも、何故洗ってはいけないのかを、ある時突如として理解した。

水を含んで乾く時、亀裂が入るんだ。。。

勿論、水を含ませたこともないし、亀裂が入ったわけでもないけど、

乾いた大地の国(主にヨーロッパ)で作られた木製のものは水に弱いのだと理解した。

湿度と梅雨、大雨が多い水の国日本の木製製品とは違う。

日本の木製の道具は水で洗っても丈夫。そして流木のような漂泊されたような美しさが現れる。

でも、ヨーロッパや外国のものは違う。

南仏やスペインなど乾燥した空気の国の木製のものは水を嫌うんだ。

絶対に洗うまい。。。

そう決意してから、オリーブオイルやニンニクなどで何度もクロックを使っているけれど、

ちゃんと拭き取って、虫除けに赤唐辛子を入れて保管している。

その後、クロックの内部に鼻を近づけても、決して変なニオイはしない。

食材のニオイも残ってない。艶やかな樹のニオイがするだけだ。

そういうわけで、オリーブのクロックと、インドネシアの石臼のチャベックは、

我が家の台所で休む暇なく働いている。


17.feb (FRI) 晴れ

藍染め布を重ねて刺し子する。

針を抜くとき、手では抜けないのでやっとこで引き抜く。

針を進めるときも力がいるので、指にゴムサックをはめないと滑って引っ張れない。。。

でも、刺し子すると丈夫になるし、使い込んでからの布の手触りが非常にいい。

地味な針仕事だけど、目立たない地色と同じ糸で刺し子する漁師の刺し子が結構好き。

おんな刺しの刺し子は華やかで紋様が際立って美しい。

それは非常に緻密で計算された大変な仕事でもあるし、出来上がりの美しさも素晴らしいけれど、

何故か私は素朴で無骨な男刺しの『どんさ刺し』が好きだなと思う。

ちくちくと刺し子する時間は何か心和むものがある。

 

今晩のメニューは『定番』のカレーをまたも作る。

今回はナンと合わせて食べたかった。

ナンの材料をHBに投入。

生地が発酵して二倍に膨らむまで待つ。。。

4分割して、一個ずつ手で振って回しながら、生地の重みで伸ばしていく。

麺棒で伸ばすとせっかくふくらんだ生地がぺしゃんこになっちゃうので。

全部広げておいて、2枚ずつ焼いて行く。

鉄のフライパンで、ものの数分で焼き上がる。

今回のナン、ものすごく美味しく仕上がった。

ベッタリしてない。

これまでナンを作ってた時は、書き写したレシピにベーキングパウダーと書いてあったけど、

それだとベッタリして固いナンになってしまって、全然美味しくなかった。

やっぱりちゃんと発酵させないと駄目だなと思った。

ヨーグルトを入れて生地を作ると更に本場っぽくなるみたい。

 

これでカレーを食べて、二人して驚愕。

旨すぎる!

ナンがモチモチ、ふっくらして表面は香ばしくて、

インド料理屋さんで食べたナンに非常に近づいてる。最高!

これはこのナンのレシピでナポリピッツァもいける!

今度、これで作ってみようと思う。

カレーとナン、旨しー。


16.feb (THU) 晴れ

お茶をよく飲むので、急須やポットは色々あるものの、

ずいぶん昔から探しているものがあった。

ベトナムの急須。

青磁っぽい緑の無地の筒型のもの。

ネットショップ天国となった今も、探せども探せども何処にも売ってない。。。

 

随分昔、近所界隈にベトナム陶器の専門店があった。

茶器や深鉢やお皿が沢山売られてて、そこでお皿など買ったりして。

急須やポットはいっぱい持っているし、丹波の登り竃で焼いた急須を買ったばかりだったので、

いいなあと思ったけど、結局買わなかった。

でも、その後、やっぱり欲しくなって買おうと思ったときには、お店はもう無くなっていて。

ネットでベトナム雑貨や陶器が広く販売されるようになったせいか、

好きなお店だっただけに残念だった。

とはいっても、ネットショップも今のように無数にある訳ではなく、

楽天だってまだほんの少ししかお店がないような時代だった。

その後もずっと、思い出せばネットでベトナムの急須を探していたけれど見つからない。

あの時、買っておけば良かったなあ、なんて後の祭り。

そんなことの繰り返しだったのが、つい先日、思い出したようにネットで検索してみたら、

偶然お店で見つけて、すぐに購入。

「あったー!」

欲しいな、と思ってからウン十年ぶりに、ついにウチの子になりました。(祝)

ベトナムには行ったことがなくて。

行くと、きっと何処ででも見かけるようなものなんだろうけど。

このフォルムと蓋の感じと、持ち手の彫金された華奢なデザインがグっとくる。

磁器ではなく、素焼きのような陶器なので割らないように大事に使いたい。。。

茶渋など気にせず使い込んで参りますよ。


14.feb (TUE) 下弦 くもり

今日はバレンタインデー。

ケーキかあんみつでも、と言ったら、

今日は甘いものを食べたい感じじゃない、のだそうで。

今度、何か美味しいものを見つけて食べようということになった。

バレンタインデーのプレゼントは、夏用のシャツに決めている。

まだ仕立ててないけど。。。(笑)


12.feb (SUN) 晴れ

今日は針休み。

 

以前、雑誌coyoteに平松洋子さんの特集があって、

そこに好きな本のリストがあった。

読んだことの無い本だったので、読んでみた。

『西瓜糖の日々』リチャード・ブローディガン著

『みちのくの人形たち』深沢七郎著

 

『西瓜糖の日々』は良かった。

そこはかとなく漂う空気感が村上春樹氏の作品を彷彿とさせるものがある。

村上氏も影響を受けているのだろうか、なんてことを思った。

 

『楢山節考』で知られる深沢七郎著の『みちのくの人形たち』は、裏に書かれた解説に、

「ーーーー奇習と宿業の中に生の暗闇を描いて世評高い表題作をはじめ名作七編を収録」とある。

確かに興味深い話しが書かれてある。

けれど、スリラーやミステリー、ホラー小説も好きな私なのに、ちょっと生理的に駄目、というか。

肌が合わなかったなあ、と思った本だった。。。

 

でも、ひとのお勧め本を読んでみるのはおもしろい。

自分では決して触手を伸ばさないようなものでも、新たな発見もある。

 

子供の頃から推理小説が好きだった。

小学生の頃は児童文学も読んだけど、アガサ・クリスティに没頭。ポワロとミスマープルにハマる。

その後、中学生時代は星新一、小松左京、高校生の頃は父の書棚にあった太宰、三島にはまっていく。。。

日本文学も読んだけど、大抵は翻訳ものが多かった。

ブラッドベリ、ジョナサン・キャロル、スティーブン・キング、

サマセット・モーム、ドストエフスキー、ディック・フランシス、etc。

そんな風に翻訳ものに走った私とは対照的に、母はというと無類の時代小説好き。

読書量は並大抵じゃない、本当に半端じゃない読書量。

研究者にでもなるのかというほど毎日本を読む。

旅行とか買い物とかそういう普通の人が好む娯楽よりも、ひたすら本を読んでいたいという。

「海外旅行とか行ってみたいとか、ないの?」

「ないわね、そもそも飛行機が好きじゃないから。どこにも行きたくない」

時代小説さえ読めれば何もいらない、という。

子供の頃、家族で大河ドラマを見ていると、まるでその時代を見て来たかのように詳しい解説をしてくれる。

頼んでないのに、と思いつつも呆然として母の話に聞き入ったものだった。

そんなに沢山読んで自分で小説を書いてみようと思ったこととかあるの?と聞くと、

「ないわね。ただ読みたいだけなの、私は」と笑う。

ここ数年、蔵書をどんどん処分していたけど、好きな作家さんの新作は必ず読んでるみたい。

お気に入りの作家さんの本を私の方へ「面白いわよ」と、どんどん送ってくれた。

そんな訳で、葉室麟さん(亡くなられて残念!)の作品が我が家の本棚に増えている。

まだ読んでない本が沢山あって積ん読状態だけど。

 

今日はイワシのフライ。

でも油で揚げるのじゃなくて、パン粉をつけて、上からオリーブオイルを回しかけてから、

オーブンでカラッと焼いてみた。

非常にヘルシーに出来上がった。

衣もサクサク、カリカリして美味しい。


12.feb (SUN) 晴れ

今日は針休み。

 

NOLTYでシステム手帳のリフィルを買う。

能率手帳を作業日誌で使い始めてから、紙の良さに驚愕するほど気に入ってしまって。

能率手帳と同じ紙の無地や方眼のメモを買う。

これまで薄くて嵩張らないトモエリバーにぞっこんだったけど、

ボールペンがすべって書きづらく、ずっとストレスだった。

能率手帳は綴じ手帳しか売ってないと思い込んで、今年のダイアリーリフィルを違うメーカーのものを買ってしまって。。。

せめてメモや方眼用紙はNOLTYのものにしようと思った。

使ってみて大正解。

ボールペン、シャープペン、万年筆、サインペン、なんでも書き良い。心地よい。

綴じ手帳で日記もありかも。。。

でも、システム手帳はどうなる??

スケッチや雑記用のものになっていくのかな。

そもそも、システム手帳のバインダーリングがあって、左頁が書き難い。

そんな風なので日々ダイアリーを書いているけれど、書き難いこともあって非常に字が汚くなる。

まあね、そんなに字が奇麗な方ではないけれど。(笑)

 

 

今日の晩ご飯はクレイポットチキン。

このメニューにぴったりな砂鍋を持っていたけど、割れてしまった。。。

砂鍋はご飯釜にもぴったりだし、煮込み料理にも鍋焼きうどんにも欠かせなかった。

また砂鍋を買いたいけれど、最近売らなくなったのかな。なかなか見つけられない。

中国製品は日本では不人気のようなので、

でも中国のものでも良いものもいっぱいあるので、それは非常に残念。

 

今回はまた別の素焼きの直火可の鍋で作ってみた。

これは北海道の『あむプリン」さんでプリンを注文したら、これに入って送られて来たもの。

あむちゃんとリーダーさんらが(こう呼ばせて頂きます)北海道を拠点にされた頃、

どうしても『あむプリン』が食べたくて通販させて貰ったとき、この素焼きの陶器に入って送られてきた。

ダンナさんと二人で食べきれないくらいのプリンだったけど、美味しかった。

 

このプリンが入ってた素焼きの陶器は非常に優れもので。

パスタやパンのこね鉢にもなるし、これでパン生地を入れて焼くのもいけるし、

ごはん釜にもなる。

勿論、煮込み用の鍋にも、という万能容器。

クレイポットチキンは素焼きの土鍋で作るので、これで作ってみた。

蓋はサイズの合うものを流用。

この鍋は炊き込みご飯がめちゃくちゃ美味しくなる!

美味しすぎて、もくもくと二人して完食!


10.feb (FRI) 

寒い一日。雪がちらっと降ったけど、すぐに雨になった。

羊飼いのかばんをカスタムオーダー。

良いものに仕上がると良いなと思う。

革縫いするのは久しぶり。。。


08.feb (WED) くもり

今日は丸パンを作って、あんこを砂糖で煮る。

そして、挟む!

中に入れたあんぱんよりも、あんこサンドが好きだなあ。

これでバターはちょっと重いから、あんこのみで。


06.feb (MON) くもり

トルコで大地震。

地震映像は恐ろしくて見ることが出来ない。

地震大国ニッポン、そして東京に住んでいるから、

他人事じゃない。そして東日本大震災のトラウマが蘇りそうで、ニュースは観れない。。。

一人でも多くの方が助かりますように。。。

祈るしかない。


05.feb (SUN)  晴れ

針休み。

 

晩ご飯にカレーを作る。

先日、図書館で借りて来た「定番」(細川亜衣さん著)という料理集に掲載されているカレーのレシピ。

素材はタマネギとしょうが、ニンニク、トマトのみ。

スープは昆布といりこだしにカレー粉、という異色なもの。

どんな仕上がりになるのか知りたくて作ってみることに。

レシピ通りの手順ですすめていく。

タマネギが飴色になるまで炒めるのは結構大変なのだけど、

料理集の指示に従って炒めていくと、非常にスムーズに飴色になっていく。。。

これまではずっと炒めるのが大変と思ってやってたけど、こんなに簡単に(ではないけど)出来るなんて。。。

そして肉も魚も豆も、そういうメイン食材の入ってないカレーを作ったのは始めてで。

さて、どんな味なんだろう。

私とダンナさんでワクワクと食べてみて。。。

「・・・美味しい!」とダンナさん。

「うん!」とワタシ。

「これは家庭の味じゃないね。お店で出せる味だね」って。

ああ、美味しいカレーを食べることが出来て、本当に幸せ。


04.feb (SAT) 晴れ

おしなものに、新しいアイテムをアップしました。

お時間ございましたら、チェックしてみてください。

 

久しぶりに蛇腹式小物入れを製作しました。

伝統的な染め柄は薺nazuna好みの一つ。

格子尽くしの網代は留め具も網代に彫ったもの。

うさぎ尽くしの蛇腹は、愛らしい絹布が映えるように藍染めを多めに使って。

カゴメ紋様の蛇腹は、いなせな火消しの染め布で。

どれも江戸情緒溢れるお品になりました。

お気に入りが見つかりますように。

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十数個のパーツで仕立てる蛇腹式小物入れ。

そして紐と前飾りや留め具も彫るので、

一つつくるのに最低でも10日ほどかかる。

前飾りがモチーフのものなら、もっとかかる。

なので、蛇腹式を作るのは一ヶ月に3つ。。。

ミシンで縫って出来るものではないので、全部手縫いで作る。

早く、沢山作ることではなくて、

一つの布にテーマとつながりのある布を合わせて、素材も選ぶので、

一つ一つが本当に一点ものになる。

気に入って下さった方と、小物入れとご縁の架け橋になる。。。

そんな感じなのだと思う。

 

自分でも毎日使っている蛇腹式。

これを使ってから、普通のお財布が使えなくなってきた。

とはいっても、好きな革もの作家さんのお財布も使っているけれど、

やっぱり自作の蛇腹式が使い良くて。

毎日使いっぱなしにすると布が痛みやすいので、順繰りに使って休ませながら。

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本日、蛇腹式小物入れ、3点とも完売となりました。

お求め頂きまして本当に有り難うございます!!


03.feb (FRI) 節分 くもり

今日は節分。

お不動さんのお参りもずいぶん行ってない。。。

例年、お参りにいって節分の豆を貰ってくるのに。(買う)

スーパーで買った豆を撒く。

厄払い。鬼は外、福は内!

 

お昼はタケノコのカルヴォナーラ。

卵を一人ずつパスタを盛りつけてから真ん中に落として、

パルミジャーノを削ったのをたっぷりかける。

う、旨しーー。

 

アイテム更新準備に専念。

おしなものをiichiというハンドメイドサイトにも出品している。

そこで急遽、お客様が使える割引クーポンを出すことになったらしく。

たったの二日間、土曜日が最終日というので、ワタシも珍しくそういったイベントに合わせるべく頑張る。。。

少しでもお買い物しやすくなればと思うばかり。

 

土曜日の未明になったら更新するので、それまでに全部揃えなくては。。。

で、夜食用にフォカッチャを焼く。

お腹が空いたら、フォカッチャでティーブレイクなのだ。


02.feb (THU) くもり

一瞬暖かい日があったせいなのか、すみれが一輪早咲き。

風知草の鉢に間借りしているすみれ。

風知草はまだまだ芽も出していないのに、すみれは元気。

 

今日は新しいアイテムの撮影。

週末に向けて準備、準備。


01.feb (WED) 晴れ

リーディンググラスなるものを手放せなくなった。。。

視力が良いことが取り柄だったワタシも、今や近距離じゃなくたって眼鏡がないと心もとない感じさえする。

買い物に行くとき、眼鏡がないと本当に困る。

大きく書いてある値段は大丈夫だけど、商品のラベルに書いてある素材や産地や賞味期限とか、

小さい字なので全然読めない。

かといって、日用の買い物にいちいちバッグから眼鏡を出すのも面倒だし。

常時首から眼鏡を下げておくのはガラスのレンズなので割ってしまいそうでこわいし。。。

ルーペペンダントがいいのかなあ、と探していたら、

「そういうの、なんかオバサマっぽい」とダンナさんがいうので、

いいのよ、オバサマで何が悪い、と私も笑う。

そういうわけで出掛けるときは、随分前にダンナさんから貰ったシルバーのフレームのアンティークのルーペを持っていく。

これで物を観ているとまるでシャーロックホームズみたくなっちゃう。(笑)

でも無いよりマシ。。。

ダンナさんと一緒のときは代わりに読んで貰えるから、一人で買い物する時は必需だなと思う。

 

夜、スペアリブを煮込んでみた。

本当は骨じゃなくて軟骨のが欲しかったけど、近所にはそれを売るお肉屋さんがない。

沖縄風のソーキを食べたい。。。


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