nazuna ニッキ 2021年 4月 卯月

 

to index menu


30.卯月(FRI) 晴れ

生成りの木綿の匂いはなんだかすごく好きなものの一つ。

お日様の匂いってまさにこのことだなと思ったり。

繊維の間に、ポツポツとコットンの殻が混じっているのも、

自然のままの色を感じられて、尚更好きになってしまいます。

考えてみると、藍や染色された布も好きだけれど、

生成りや白は一番好きなものかしれません。

ワードローブに白や生成りは多いし、ストールやマフラーも自然のままの色のものばかり。。。

 

生成りや白のバッグや袋ものは、

特に女性には汚れるからと敬遠されがちかもしれないけれど、

使い込まれた生成りや白の帆布や木綿で作られたものは、何ともいえない雰囲気が出て良いものです。

以前、カスタムオーダーで作っていた帆布のトートバッグ、

何度も洗い、ずっと使い込んでいくうちにイイ味が出て来ました。

リネンのパイピング、かぶせのあるポケットや内側もリネンのパイピングでぐるりと縁取った帆布バッグ。

我ながら結構な手間を掛けて作っていたものなので、

今またこれを作るってことになったら大変だなーと思ったりも。。。

丁度、おしなものに出ているトリップバッグも生成りの帆布とリネンで仕立てたもの。

一見シンプルな帆布バッグと思っても、

中を開けると、袋縫い仕立てでリネンをふんだんに使い、こだわりのポケットの贅沢仕立て。。。

一枚仕立てでぶら下がりポケットの簡単な作りの帆布バッグじゃないので、

手にした方が自慢したくなるバッグだと結構自負しています。。。

白や生成りのアイテムはこれからもずっと作っていこうと思っています。

お使いの方がご自身で育てていくアイテムだと思うので。

それもまた大きな楽しみが生まれるものなので。

手入れをしながら、良い風合いになっていくバッグや小物というのは、

ピカピカの新品には出ない風格が備わってくる。。。

財布や鞄を使って、汚れたらもう使い古しと思うのは、

だんだん今の時代にそぐわなくなってくるのかもしれません。。。

使い古すのではなく、大事に使い、手入れをしながら経年の風合いを愛でる、

という道具の楽しみ方ができれば、と思います。


27.卯月(TUE) ○ 望 晴れ

ゴールデンウィークは29日から5月5日まで。

6日から通常営業です。

 

はっと気が付くともうゴールデンウィーク。

ゴールデンと言っても我が家はそういう休みを持ったことがないので、

巷の暦は黄金週間。

薺nazunaの告知をしなくちゃ、と思いつつ、ニッキも更新していない有り様なのを目の当たりにして、

ちょっと意気消沈。。。

HPの更新はもっとマメにしなくちゃね、と思っているけれども。。。

今年は暦通りで参ります。

 


26.卯月(MON) 晴れ

未明になりましたが、おしなものに新しいアイテムをアップしました。

 

---------------------

早々のご注文戴きまして、心より感謝申し上げます。

有難うございます!!

感謝、感謝です。

 

なずな。

---------------

 

昨日、ついに緊急事態宣言が出されて。

週末は出かけずに、買い出しも休日の間は控えたので、

平日になったので買い出しに出かける。

 

良い香りがして、ふと見るとジャスミンがこんなに開花。

我が家のジャスミンは観賞用。

このジャスミンはお茶にもなるジャスミンなのかしら。

だって、香りがまさに私の大好きなジャスミンティーの香り。

初夏にはジャスミンティーが飲みたくなるのは、季節の香りなのだな。

 

お茶を飲む習慣は大事だなと思う。

湯を沸かして、急須で入れて、お気に入りの茶器で楽しむ。

そういうお茶の時間は、無くしたくないと思う。

以前、旅先や身内の家へ泊まったりしたとき、

自分の好きなお茶が無いことが寂しいなと思った。

今度からは旅する時はいつも飲んでいる茶葉をほんの少しでも持参して行こうと思った。

(といってもそんな大したものではなく、ごく日用のもの。いつも飲んでいて安心する味のもの。。。)

家でも外でもペットボトルのお茶は殆ど飲まない。

(そういうときは水かジュースにする。。。)

ウォーキングや出かけるときはお茶を金属マグに入れて持っていくけど、

ステンレスマグに入れると、お茶の色も味も変わってしまうので、

やっぱり陶器の茶器で飲むのがいいんだなあ、と思う。。。

陶器の水筒、なんてあるわけないし・・・、はっ、そういえば!

昔の駅弁についているお茶って、陶器製の容れ物だったっていうのをどこかの博物館で見たっけ。

あれ、可愛いかったなあ!

私が子供の頃はプラスティック製だった。

熱いお茶を入れてあるのでお茶がプラスティック臭がしてそんなに好きじゃなかったけど、

陶器の容れ物だったら美味しかっただろうなあ。

ああ、今の駅弁についてたらいいのに。すごく欲しいかもー。


25.卯月(SUN) 晴れのちくもり

新しいアイテムが完成しました。

商品撮影して、おしなものへ新しいアイテムをアップします。


23.卯月(FRI) 晴れ

布を縫うと、やっぱり気持ちが良い。

縫い物をすると心が整う、と、

森のイスキアを主宰されていた初音さんの言葉を書籍で読んだけれど、

それは本当だと思う。

今年は手が動くようになって、物を作れるって幸せだなあと実感。

そうしたことが出来ることにも感謝しつつ、

少しずつ、製作しています。

また出来上がりましたらおしなものにアップします。

 

夜になってパンを焼く。

夜中まで仕事するダンナさんには夜食は欠かせない。

いつもはシンプルなハムやチーズのサンドだけど、

今日はコンビ−フを使ってみた。

コンビーフにはケッパーが欠かせない。

ピクルスがあっても良かったね。


21.卯月(WED) 晴れ

今日はいいお天気で洗濯日和だというのに、マンションの貯水ポンプの取り替えで半日断水。

昨日も断水に備えて風呂の水も抜かず、ヤカンや鍋やバケツに水をためて。

なのに断水といいつつも、水は出るみたいなんだけど。。。ハテナ?

準備に抜かりは無かったので、何だか肩透かし。

 

今晩のごはんは筍ごはんと鰺の干物の焼いたのと、お吸い物などなど。

三ッ葉を炊きあがったあとに投入したのが早かったか。。。

ちょっと三ッ葉が縮んでしまったのだけど、味が美味しい。

筍の炊き込みごはんのダシは大抵鶏ガラスープを使う。

昆布とじゃこやカツオのダシも美味しいけど、

鶏ガラスープの炊き込みご飯は間違いない美味しさ。

味付けは塩、しょうゆを使うなら断然薄口しょうゆがいい。

普通のお醤油よりも本当に美味しく出来上がる。

うどんのつゆも、卵焼きも薄口しょうゆで仕上げると格段に美味しくなる。


20.卯月(TUE) 穀雨 上弦の月 晴れ

明日、マンションの貯水タンクの工事があって、断水になるらしい。。。

お風呂の水を捨てないようにするのを覚えておかないと。

 

アイテム製作。

サコシェを作る。

ファスナーを使いたいけど、古布に金具は不安もある。。。

そこで、間に比較的丈夫な現行の布を挟むことにした。

最初、ファスナーの色に合わせた厚手木綿を合わせてみたけど、

古布の麻の手触りとあまりに対角線にある手触りなので、

色はいいけどちょっと手触りがどうにも気になって却下。

他に探してみて大麻布の柿渋染めの布を合わせてみたら、思いのほかぴったりで。

やはり麻には麻。

木綿に麻でもいいけれど、麻の手触りを生かすには”麻の重ね”がいいんだなあ。。。

そんな感じの物づくりなので、チャッチャと進んでませんが、

手触り、色味、出来上がりの感じを確かめながら作っています。。。


18.卯月(SUN) 晴れ

洗濯日和。

ベランダに出て、グリーンたちを観察。

カタバミ、いえいえ、このコはシャムロック。

小さな黄色い花はお昼頃まで開いてるけど、午後になると閉じてしまう。

可愛い。。。

お不動さんの露店でハゴロモジャスミンは冬に強いよ、と言われて購入。

確かに力強いです。小さな小さなハンギングバスケットなのに、毎年咲いてくれます。

香りが派手です。。。

先週、猫店長のいるお花屋さんで購入したトウガラシ。

まだまだ苗を植えたばかりなので、小さいけれど、

今後を期待している私達。

沢山、辛子のサヤがなりますように。

 

そして同じく、その時にお花屋さんで買った路地ものトマト。

あれから一週間、ざるに載せてお日様に当てて熟成させたトマト。

もっともっと熟したのがいいけどお天気が定まらないので、今日のお昼ごはんに使ってしまうことを決断。

 

トマトのヘタを取ってザク切り。

一片味見してみたら、甘くて濃厚!

これは美味しいトマトソースになるね。

 

ひたすらガタのフライパンでトマトの水分を出す為に煮詰める。

(こういうとき、アルミのガタが大活躍!トマトを煮詰めるのに最高)

塩を少々入れて、1/3くらいにカサが減ったところでホーロータッパーに移しておく。

パスタを茹でて、

フライパンを洗って、オリーブオイル、芽を取り除いたニンニクを入れて弱火でじっくり火を通す。

ニンニクからシューシューという音が出てきたら、さきほどのトマトソースを加える。

塩胡椒で味を整えて、

茹で上がったパスタを更に盛り、上からトマトソースをたっぷりのせる。

イタリアンパセリとバジルの散らしたら、出来上がり。

水煮のトマト缶で作ったのとは全然違う。全く違うトマトソース。

名前も同じトマトソースという名前でいいのか、というくらい違う。

フレッシュトマトとフレッシュハーブで作るソースは宝石のよう。


17.卯月(SAT) 土用 くもりのち雨

牛スープと牛肉で、フォー!!

先日八百屋さんで大量のパクチーを購入。

ダンナさんがパクチー苦手だというので、私一人で消費することに。

なんといっても、パクチーといったらフォーですよ。

フライドオニオンを忘れずに。


16.卯月(FRI) 晴れのちくもり

アンティークの酒袋はいつも吟味して購入している。

色と艶が素晴らしいものだけを。。。

でも、どんなに素晴らしくても、縫い物に適さないものもある。

厚みがたっぷりすぎて、どうにも針が通らない。(汗)

でも、この色艶は箪笥や葛籠にしまっておくには勿体ない。

お披露目できるアイテムに仕立てたい。。。


11.卯月(SUN) 晴れ

手縫い服、完売することができて良かったなあと思う。

全て手縫い。ボタンホールも縫い代の始末も、裾の始末も、何もかも。

製作時間や手間、色々考えると販売なんて出来ないけれど、

まあ、まあ、無謀を承知で出品したもので、喜んでいただければ嬉しい限り!

なので、どんどん作るなんて出来ないけれど。

自家用で作っていて心地よかったものを、是非味わって頂きたくて、

気に入って袖を通してみたいと思われる方に着て頂けて嬉しいなあと思う。

生地は家で洗濯できるしっかりしたリネンのもの。

木綿や麻の糸を使った手縫い服なので、洗濯回数が多いとそれなりに痛んでしまうけど、

コートやガウンなら洗濯もそうそう毎回頻繁ではないだろうし、

シワもコートならアイロンかけずに、手絞りのワッシャー仕上げでも素敵に着こなせる。

色々吟味しての、アトリエコート、ガーデンコート、ガウンコートの3着に厳選。。。

それらを作るために試作したコートは、自分自身で着用している。秋〜冬〜春と大活躍。

真冬にはウールのコートの下に羽織ったり、中にセーターやカーディガンを着てストールを巻いたり。

丈が長いと寒さを和らげてくれるし、春の暖かい時でも急な気温の変化を受け止めてくれる。。。

本当に重宝しているので、皆さんご愛用頂けたら嬉しいです。

また手縫い服はやっていきたいと思いつつ、あまり高価なものになっては袖を通すことが躊躇われるのは意味がないし。

そこら辺は思案のしどころ。。。


10.卯月(FRI) 晴れ

猫店長のいるお花屋さんへ。

おととしに唐辛子の苗を買ったら、一年分くらいの鷹の爪が収穫できたので、

去年も苗を買って育てたけど、去年の夏は雨ばかりで日照時間が少なくて殆ど実が出来なかった。

去年は各地の農家さんらも不作だったと聞いたし。。。

今年こそはとまた唐辛子の苗やハーブの苗を買って、

店奥で毛布にくるまって眠っているにゃんこ店長に挨拶。

ぐっすり眠っているところを無理やり起こされ、ちょいとボーっとしているけれど、

可愛い、可愛いーとお顔を拝ませて貰った。

猫のおやつでも持っていきたいところだけど、勝手にそういうのをあげても、

貰った飼い主さんはきっと困るだろうから、

にゃんこ店長に御挨拶する名目で、お花屋さんでちょこちょこっと花や苗を買う。

今日は路地もののトマトがあったのが嬉しい。

以前、花屋の大将が存命の時、駅前近くの路地裏で横浜産の野菜を販売されてて、

それが本当にどれも美味しくて。

今も時々常連さん方のリクエストがあったら、果物や野菜を持ってきてくれるみたい。

今度、葉っぱ&ヒゲつきのヤングコーンをリクエストしたいなあ。。。

グイっと剥いて、揚げたり、蒸したり、焼いたりして食べる。甘くてジューシーで最高。

あんなに美味しいのは食べたことなかったもの。。。


09.卯月(FRI) 晴れのちくもりのち雨

ウォーキングがてら、八百屋さんへ。

だんだん人気店になってきたみたいで、結構な人で混雑に。

早々に買い物して店を出ることに。

店を出たあと、コートの留め具に使っているアンティークのピンが無くなっていることに気付く。

お店に戻って探してみたけれどここには無いみたい。

歩いてきたウォーキングコースを辿って道々落ちてやしないかと探すものの見つからない。

ああ、落としてしまったか。。。

八百屋さんの前まで戻ってきて、やっぱり無かった。。。

もう諦めかけていたとき、ダンナさんがお店の前の横断歩道に落ちていたよ、と見つけてくれた。

「やったー!」

なんてことないピンだけど、アンティーク屋さんで買った愛着のあるものだったので、

本当に嬉しい。

良かった、良かった。

 

ウォーキングコースの途中で見つけた可愛い野花たち。

スミレ、ナズナ、カラスエンドウと並んで、私の中での永遠のアイドル。シロツメクサ。

我が家にはカタバミのシャムロックがいるので、このコをお迎えすることは出来ません。。。

きっとケンカになっちゃうね。。。

 

渋谷川沿いでみつけた豪華な花。

あまり人が通らないところなのに、こんなに艶やかに咲き誇る。


07.卯月(WED) 晴れ

パン用の粉、ベルムーランを買いに行く。

三越が無くなってしまったけど、アトレに富澤商店が入ったのでそこで買えるのは嬉しい。

・・・・でも、お気に入りのベルムーランの扱いが無かったので取り寄せることに。

まあ、北米産の強力粉なので、巷の人気は国内産の小麦粉。

国産のは安心で美味しいけど、自分の好きなパンの味が出ない。

国産、フランス産、色々使って、ベルムーランに行き着いた。

モッチリした豊かな生地なのに、皮はパリっとミルフィーユのように薄い層のハード系のパンが焼ける。

他は柔らかいけどハード系向きじゃなかったり、パリっと焼けるけど中の生地がモッチリじゃないとか、

小麦粉って本当に味も食感も変わる。

パンを作ったりしていなければ、こんなに小麦粉の違いがハッキリ出るなんて分からなかった。

何でも奥が深くて、簡単なものなんて何もないんだなあ。。。

そう思ったのは、粉の味だけでなく、

ちょっとした成型するときの扱いにも表れる。。。

 

パン生地は冷蔵庫で24時間以上低温で発酵させて、使う分だけ出してきて使う。

冷蔵庫で冷たくなった生地を一塊にして、台に載せて丸めておく。

そうして生地が大体常温くらいに戻してから分割する。

夏場だと台に移して丸めておけばいいけれど、まだ肌寒い時期でもあるので保温プレートの上にのせて、

プラスティックの穴開きのファイルケースを被せ、上からもう一つケースをかぶせて湿気を防御。

そうして二倍以上に膨らんでから分割。

この時、いつも水分多めでなかなかまとまらない生地を、最低限で丸めて再発酵させていたけど、

あるとき、丁寧にまあるく、表面を綺麗な面が出るように整えて再発酵させてみた。

パン作りの教科書としてはグッドなんだけど、焼き上がったパンはあまりに平均的で可も無く不可もなく、

といった面白味に欠ける出来上がりになった。

普通だったら綺麗に膨らんで、表面も整ったパンになって良いのだと思うけど、

表面のザクザクしたものが無くなってしまい、また中身の生地も普通に整った生地になって、

皮のミルフィーユのような繊細な層や中の生地がモッチリしつつも、フランスパンのような要素もある、

いわゆる”我が家の大好きな味”では無くなってしまったことに驚いた。

教科書通りにやっても、美味しくなるとは限らない。

ホットケーキや天麩羅の衣のように、ザックリ扱った方が意外に良くて、

膨らんだ生地をまとめようとして触り過ぎる方が良くないんだと分かった。

家で自分たちだけで食べるのだから、焼くときにくっついてしまっていようが、

形が不格好でも美味しい方が絶対イイ。。。

ちょっとしたことで味がこんなに変わってしまうって、面白いなあと本当に思う。


06.卯月(TUE) くもりのち晴れ、やっぱりくもり

午後から晴れて暖かだったけど、やっぱり寒くなる。

自宅のお風呂の調子が悪くなって修理することに。

色んなところがガタが来ているけれど、ちょっとずつやってもらうしかないものね。

 

サコシェを作る。

革のストラップも作ることに。

金具を通して、手縫いする。

麻糸やシニュー糸で縫うのが好き。

カシメ金具でポンと留めつけると簡単だし、どんどん作れるけど、

自分自身、ぐっと心を鷲掴みされるのは、

どんなに小さなストラップでも手縫いして取り付けてあるものだったりするので、

やはりココは縫わなくては。

縫ったものは修理もできるしね。。。


05.卯月(MON)

5月は雨で肌寒い。

4月の終わり頃は暖かかったので、このままどんどん季節が進むのかと思っていたら、

今週は最低気温が6℃の日もあるようなので、温度差に気をつけなくちゃ。

 

アイテム製作、着々と。

今晩のごはんはアジフライとチクワフライを揚げてみた。

おまけにつけたのはイカゲソの唐揚げ。なんだかみんなタヌキ色。。。


04.卯月(SUN) 下弦の月 雨

包丁をひたすら研ぐ。

仕上げ用の砥石で研ぐと、包丁の切れ味が変わる。

この砥石は結構お気に入りで、わたしの自慢の砥石なのだ。

 

昔、中目の船着き場で小規模なアンティークマーケットがあった。(今はもう無い)

出展者も数人という細々とした市だったし、客も全然集まってなかった。

その一角で大工道具や荒物を売っている人がいた。使い古しの砥石も売っていて、

その場で包丁研ぎなんかもやってくれてるようだった。

大工道具を色々眺めては、これは何に使うのか、などと尋ねていたら、

「あのね、オレ、ホントはこういう業者じゃないのよ」と。

ちょっと見ようによっては自転車に乗る火野さんみたいな、

昔、サーファーだったんじゃないかというような日焼けしたオジサンが笑いながら言う。

「そうなんですか?」

「こういうのはさ、儲けようなんて思ってんじゃなくて趣味でやってるのよ。

なんか楽しいじゃない?」

このおじさんのことが大好きな常連客のおじさん達もいて、

彼らが持ってきた包丁を研いでやっているようだった。

おじさん達は少年時代に集めたプラモや模型を語りあうように、砥石について楽しそうに話している。

私もオジサンたちの輪にこっそり入って、

ゴザに広げられた大工道具や砥石を何となく眺めていた。

綺麗な色の砥石を見て、「これ、私がホームセンターで買った砥石と全然違う」というと、

「これは天然の石だからさ。普通の店で売っているのとは全然違うよ。

 これを使ってごらん、包丁のキレが全然違うから」と、

今思うと、びっくりするくらい安い値段で譲ってくれた。

20年くらい前のことだったかなあ。。。

今でも大切に使っている。

こんな天然の砥石なんて、普通の主婦が買いたくてもなかなか買えないようなものだもの。

これは本当に買って良かったなと思う。

彫刻刀やナイフを研ぐときも重宝している。


03.卯月(SAT) 晴れ

パンを6つ焼く。

だんだん暖かくなってきたものの、日が暮れると気温が下がるので、

パンの保温が難しい。

日が照ってる間に発酵させないといけないかな。

今は下部に38℃設定の保温プレートシートを当てて、

100キンで買った穴開きのファイルケースをかぶせてぬれ布巾で覆って、

その上から同じく100キンの深型のケースをかぶせている。

パンの上に直接濡れ布巾をかけると、自家製パンは水分が多めのパンなので、

もうひきはがせないくらいに、べったりくっついちゃう。

直接パンに掛らないように、高さのあるものをパンの間に置いて、

その上からふわっと濡れ布巾を掛けていたけど、どうしてもひっついてしまう。

で、穴開きファイルケースを使って布巾を掛けることにした。

それだけだとパンが乾いて冷えてしまうので大きめの道具箱みたいなボックスをかぶせてみたり。

パンの下ばかりが温まるのは否めないし、まだまだ工夫の余地はあるだろうけど、

とりあえず、今はこのやり方が良いみたい。

白いごはんと同じくらい、我が家では欠かせない主食になっているので、

週に一回生地を仕込んで、週に2回6つずつ焼くというルーティーン。

毎回同じ作業でも、どんな風に出来上がるか楽しみでワクワクもする。

同じく、白いごはんも炊飯器をやめて、ごはん釜を使ってガスコンロで炊くようになってから、

毎食毎食、ごはんを炊くのも楽しみの一つ。

蓋を開けて、湯気の向こうにカニ穴が出来てるのが嬉しくて。

なんてことのない日常の楽しみが尽きないのは、なんかいいなあと思っている。。。


01.卯月(THU) 晴れ

爽やかな一日。まるでもう5月みたい。

姫りんごも花みずきも満開に。

本当はもうちょっと遅く満開になってたような気がするんだけど、

どんどん季節は進んでいく。。。

 

だけど、すみれもまだ咲いている。

不思議な春になってきた。


Copyright 2021薺nazuna All Rights Reserve