nazuna ニッキ 2018年 4月 卯月

 

 

to index menu


28. 卯月 (SAT) 晴れ

東京都写真美術館へ。

 

写真がただ単に”写す”とだけ考えているとしたら、

実際に眼で見たものを、カメラで撮影して出来上った写真が、

その時に見た通りに”写されている”と感じるだろうか。。。

 

初めてカメラで自分なりのイメージで撮影して、

期待に胸を踊らせて仕上ったものを見た時に、

「あれ、撮ったのはこんなんじゃなかったのに・・・」といつも思っていた。

白黒で撮るのが好きだったけど、カメラ屋さんで出来上ったのを受け取ると、

「なんで薄っぺらなグレーが一面に拡がっているような写真になってるんだろう」とがっかりしたものだった。

 

その後、月日が流れ、写真家のダンナさんに自分で印画紙に焼きつける方法を教わって、

真っ暗闇の中で手探りしながらも初めてプリントした時、

これこそが自分で見た”本当の”風景だ、と思った。

 

写真は以前旅行したローマやナポリ、アッシジで撮ったもの。

子供時代に父親が愛用していたオリンパスOM-1を持参して。

モノクロフィルムを帰国後、自宅暗室でプリントしたもの。

通常プリントだと空は真っ白に、全体はほぼグレートーン一色になってしまうので、

空を雲のハイライトが出るように、”空の色”が出るように、

影のある部分は黒が締って出るように、しっかり焼き込みをしてプリント。

見たままに撮ることの難しさ。

見たままに撮り、それを画像としてもう一度再現することの難しさ。

そう考えた時、やはり写真を撮るのはただ”写す”という行為ではなく、

写真機を使って、外的イメージを自分の中で再構築したものを、もう一度表現するためのツールなのだ、と思った。

筆と絵の具があれば誰でも素晴らしい絵が描けるかというと、果たしてそうではないのと同様に、

カメラがあれば誰でもいい写真が撮れるワケじゃない。。。

と分かってはいるけど、自分で撮ったものを観てもらうのは、なにか嬉しい気持ちになる。(笑)

普通に撮って普通にプリントに出すと元々の濃淡があるのに、

すべて平均的なグレートーンにされてしまう。

いまのデジカメもそう。

平均的にちゃんと撮れてるようにしてくれる。

すべて均一に表わすようにしてくれる。。。

そういうのに物足りない人のための背景がボケるアプリとか、

フィルムカメラの”写ルンです”が再燃したりしているそうだし。

やっぱりカメラも音楽も、興味を持って深く味わいたいと思うと、スマホやデジカメだけの機能では満足できなくなると思う。

アナログや真空管アンプやステレオスピーカーの人気が、一部でまた盛りかえしたり。

音楽や写真も、やっぱりどんなにデジタルが進歩してもアナログの良さを再認識してしまうね。。。

 

写真技術が日本に入ってきたとき、カメラの仕組み、現像、プリントの仕組み、

それらを研究して何もツールが無い中から作り出して発展させてきた先達たち。

その足跡が写真美術館の一角に展示されている。

 

1877年。明治10年頃のもの。『携帯暗室』制作者不明。

上野彦馬旧蔵 長崎歴史文化博物館所蔵。

当時はガラス板が使われていたはず。

この中に上半身を入れて、布ですっぽりと覆って暗闇の中で格闘したんだろうなあ。。。

素人ながら、暗室での不自由さもどかしさを経験しただけに、

この暗室を手作りして、ここで作業する大変さを想像すると大汗かきかきの大仕事だったろうなと思う。。。

 

 

蒲団などの夜具の古布を利用しての暗室幕。

ボロボロになって、継ぎ当てをして使い続けていたもの。よく残ってたなあと感心する。

これを畳んで大きな写真機と三脚とを携帯して各地を移動していたのかな。。。


27. 卯月 (FRI) 晴れ

連日試作の日々。失敗しては解いて作り直し。。。

何とか思うようなカタチができればと思っている。

 

今年のGWは最大9連休という声を遠くで聞きながら、

休みもあって無いような、平日に”夏休み”というような我が家。

今年の連休中もダンナさんは忙しいようなので、私も試作&制作にあてる予定。

 

ダンナさんは今もそうだけど、かつて私も前日にもスケジュールが決まる時もある、というような仕事だったので、

以前、GWにエジプト旅行の計画と準備を進めていたら、

突然仕事が入って、泣く泣く旅行を取り止めせざる得なかったり。

一度など、アメリカへ出発という当日の明け方に突然「今からすぐ来てくれ」と連絡が来て、

さすがに前からNG入れてるし、これから出発だから無理!と断固拒否しても「来なきゃ困る」の一点張りで。

仕方なく一緒に旅行する友人らに先に成田空港で待っててくれと、

出発に間に合わなきゃ後から別便で追っかけて行くからと言い残し、

早朝、大きなスーツケースを持参で遠方の打ち合わせ現場まで。。。

出発ギリギリでなんとか間に合ったけど、遠い道のりをスーツケースをゴロゴロ引きずり歩いていたので、

キャスターが壊れてさんざんだった。

そういうのばっかりだったなあ。(笑)

今はそういう振り回されっぱなしの人生からやっと解放され感のあるワタシだったけど、

ダンナさんも前もって予定を決められないので、前日決定は当たり前。。。

今も同じかな。(笑)

なので、人と前もって予定を合わせるというのがなかなか難しいね。


26. 卯月 (THU) 晴れ

2週間ほど前に近所の植え込みでみつけた白い花。

野イチゴっぽい、と思っていたら。

やっぱり!

一面に野イチゴがたわわに。可愛い。

ここを通るとほのかなイチゴの香りがする。

摘んで持ち帰って洗って食べてみたら、イチゴの味は殆どしなかった。(笑)

ちょっと離れた場所には、1本の山桃の木があって、時期になると濃い紫色の実をつける。

前に手に届くところの実がなっていたので、取って食べてみたら甘酸っぱくて本当に美味しい。

誰も収穫する人もなく、毎年実は地面に落ちる一方。

鳥や虫たちの御馳走になっているみたい。

随分昔住んでいた郊外には通りに何本も山桃が植わっていて、

実が熟す時期になると近所の主婦達が小学生くらいの子供らを連れ立って、木に登らせて収穫していた。

彼らが去ってしまうと一粒だって残ってちゃいない。(笑)

私も密かに山桃を楽しみにしていたので、早いもん勝ちの一人占めは悲しいなあ、と思った。

少しずつ分け合おう。人も、鳥たちにもね。。。


24. 卯月 (TUE) くもりのち雨

天気が悪い昨日と今日。

週末の夏日から一転、季節が逆戻り。。。

寒暖差や温度差に身体が追い付かない感がある。

夕飯を食べたあとは、作業をお休みしてボーーっと過ごす。

 

最近、たて続けに可愛い文房具を見つけた。

文房具マニアな私。

ついついあるのに買ってしまう筆記具やノート類。

ノートに至っては、なかなか使えないままに取ってある。(笑)

下の青い芯ホルダーは谷中に行ったときに入った東欧雑貨屋さんで見つけたもの。

2mmの鉛筆芯が入ってる。

三菱の芯ホルダーも持っているけどあれは小豆色でデザインが味気ない。。。

チェコの”KOH-I^NOOR”(コーヒノール?)というブランドの芯ホルダー。

ただ、三菱のはさすが日本製だなと思うのは、

ノックしたら芯がちょっとずつ出るし、全部外へ飛び出さないようになっている。

チェコ製のはストーンと全部落ちてしまうので、指を添えて落とさないようにしないといけない。。。

そういう部分でも書き味、鉛筆芯の品質の高さも日本製に軍配。

でも、このデザインと色の可愛さには断然こちらを選んでしまう。

もう今では廃盤になってしまったというハーフサイズのメタルの芯ホルダー。

ハーフサイズなので中の芯は三菱の2mm芯を半分に折って利用。

毎日使っているお気に入り。

 

もう1本の白と水色のボールペンはハンガリーのもの。

経堂の文房具屋さん”ハルカゼ舎”のWEBSHOPで見つけたもの。

これも赤いボタンがたまらない可愛さ。

書き味もなめらかで非常に良いので毎日愛用。

日本の文房具、筆記具はすごいんだけど、レトロ好きなワタシは東欧の文房具にやられている。


23. 卯月 (MON) くもり

朝はイングリッシュマフィンに、卵とプチトマトを乗せて。

ゆで卵をつぶしたところに岩塩と胡椒と、ケッパーも数粒入れる。

ピクルスよりもケッパーの方が甘くならないでアクセントが効くのでお気に入り。

ケッパーは我が家のキッチンには欠かせない。

ハンバーグやミートボールにも混ぜ入れるし、ホワイトシチューにも入れるとちょっと酸味が効いて美味しい。

ミルクベースの料理に入れるときは仕上げに入れるようにする。

あまり煮込みすぎるとケッパーの酢の酸味がミルク成分を分離させてしまうので気をつけなくちゃ。

ゆで卵サラダ以外のサンドイッチにもケッパーは欠かせない。

ベーコンやハム、勿論サーモン、ツナ系の海鮮系にもいいし。

お酢も意識せず取れるので言うことなし。

 

夜、春巻を作ろうと思ったけど、

制作作業に没頭していて気付いたらもう夜に!

春巻は具を冷やしておかないとおけないのに、早めに用意しておくのを忘れてた。。。

でも春巻は食べたい。

それで皮をぴっちり巻かないで、クレープのようにふんわり二つ折りにして油で焼き揚げることに。

まだ温かい具に春巻の皮をぴっちりと巻き付けると、油で揚げている間に破れてとんでもないことになる。

もう油ハネがとまらなくなるのでコワイことこの上ない。

なので、もしも破れた時の為にフライパンにソテー用程度の少量の油をひいて、

1個ずつ焼き揚げる感じにしてみた。

案の定、全く破れずにあっという間に皮はパリパリに。

しかも、皮の薄い面積が大きいので、食べたらパリッパリで美味しい!

まるでチュニジアやモロッコの三角春巻のブリックみたい!

ブリックは卵をポンと割り入れて、カッテージチーズやハーブが入ってる美味しいスナック。

パリパリの春巻を割ったら、トロっと卵とチーズが溢れて最高の美味しさ。

この方法で出来るかも。。。今度やってみよう。


19. 卯月 (THU) 晴れ

今日は餃子の皮を仕入れに、久しぶりに遠くのスーパーへテクテク歩いて行く。

いつも買い物客で賑わう店内が閑散としていて品数も少ない。

殆どが欠品しているような感じ。

「どうしたんだろう・・・」

と店内のあちこちにある貼り紙を見ると、建物の建て替えで閉店します、とのこと。

「ええー、知らなかった。。。」

レジの人にお店の再開がいつ頃かを尋ねると、

「たぶん2年後ですかね。もうちょっとかな。何しろ、建物全部壊して建て直すんで・・・」

 

お店を出てから建物を見上げると、建物自体かなり年季の入った公団のビルだった。

(じゃあ、ここに住んでる人も引越ししなくちゃいけないんだ)

スーパーにはかなりご高齢のお客さんが多かった。

上の公団にお住まいの人も多かったはず。

長いこと、下にスーパーがあってどんなに買い物が楽だったろう。

スーパーの店員さんらも高齢の方々に本当に親切で、

時々見かける家族同士のようなやりとりは心をホンワカさせてくれていた。

建て替えで違う街へ一時的にでも引越しするのは大変だろうなと思ってしまった。

ここが無くなると、直近のスーパーも結構遠い。

まあ、食料品店や日用品店はあちこち点在しているから何とでもなるけど、

ここは四方からの坂の一番低いところで、坂道の険しさは都内でも有名な通りの一つ。

耐震、老朽化で建て替えは仕方が無いけど、そこ一帯が大規模に再開発で生まれ変わる界隈らしいので、

きっとこれまでのようなノンビリした商店街では無くなっていくのかな。

そこで生活を営む人や働く人達の場も何もかも、様変わりしていくんだなと思う。。。

 

でも、まだここには美味しい和菓子屋さんが健在。

それが何より羨ましい。

近所に美味しいスイーツのお店はいっぱいあるけれど、

和菓子屋さんがとんと無くなってしまった。

特に、昔ながらの和菓子屋さんとお茶屋さんが無くなってしまった。

竹で編んだ茶漉しや、大きな茶筒から計り売りでお茶を売ってくれていたお茶屋さん。

店のあった小さな昔ながらの市場商店街は、今では昭和レトロで有名な居酒屋市場となっている。

有名パティシエのスイーツ店(今は閉めてしまったみたい)のそばに、

昔ながらの家族経営の街の和菓子屋さんもあったけど、再開発のど真ん中にあって閉店。

おはぎやお餅や赤飯が並ぶ、庶民の和菓子屋さん。

珍しい建築様式。曲線を描く壁、そこにガラスの和菓子のショーケースがあるレトロな一軒家のお店だった。

僅かに残っていた私の好きなレトロな風景が。。。嗚呼。。。

なので、和菓子が食べたくなったら、テクテク隣街までお散歩に。

 

今年は春先がバタバタで、ゆっくり春の和菓子を楽しむこともなかったような。。。

まだ大好きな道明寺を食べていなかった。

でも残念なことに「本日売り切れ」とのこと。

しかも、道明寺は今日で最後、って。。。

「ああ、今年、道明寺を食べ損ねたね」と残念がっていたら、

「駅前店にまだあるようですから、お寄りになられるなら取り置いておけますが」と嬉しい言葉。

是非にと、坂を上って和菓子を受け取りに。。。

可憐な道明寺はやっぱり安心の美味しさ。

そろそろ季節は五月の節句の柏餅。

あんこは粒あん派のワタシだけど、柏餅って粒あんだと草餅ベースになってしまう。

草もちのヨモギの香りはちょっと苦手なので、最近はこしあんを頼むように。。。

あんこ好きなら本当はこしあんの方が好まれるらしい。

こしあんの方が手間も小豆も贅沢に使われているし、何より品の良い口あたり。。。

だんだん、こしあん派の気持ちも分かるようになってきた。

 

この他、名物”仁王餅”とあんず餅なども買い求める。

今日はおもいきり甘党な1日になりそう。。。


17. 卯月 (TUE) くもりのち雨

試作を縫う日々。

何度もやり直しているうちに、やり直し縫いがあまり苦痛にならなくなってきた。

出来上りを追い求めるより一歩ずつ、と言い聞かせながら。

 

縫い糸が無くなってきたので買い足さないと。

以前は近所と隣街に手芸屋さんが数軒あったけど、もう一軒も無くなってしまった。

電車で行けば隣駅や数駅向こうに有名手芸店が何軒もあるけれど、

ちょこちょこっと近所に買いに走るのと、繁華街にある大型手芸店へわざわざ行くのとは勝手が違う。

色番が分かっているものはネットで買ってしまえばいいのだ。。。

子供の頃から手芸店の色糸や刺繍糸、毛糸や子供用の生地が並んでいるのを眺めるのが好きだったので、

町の手芸屋さんがついに無くなってしまって寂しい限り。


16. 卯月 (MON) くもり

ブログで地域猫のことを時々綴っている。

そこでも書いていたけど、ここ最近、かなり弱っている様子だった地域猫。

今日、出掛けた帰り道、ぐるりと廻って地域猫のいる辺りへ行ってみた。

時間によっては姿を見掛けないことも多いけど、

具合が悪いからきっと動き廻っていない筈。。。

 

案の定、いつもの場所で、いつものようにくつろぎ身繕いしているのを発見。

まだ毛艶は戻ってないけど、ちょっと元気になってきたみたい。

色んな人から声を掛けられているんだそう。

人間のことを警戒はするけど、でも人間のことを大好きでいてくれている地域猫。

ずっと長生きしてほしい。


14. 卯月 (SAT) くもりのち雨

写真美術館がリニューアルして、ミュージアムショップのあった場所にパン屋さんが出来ていた。

代官山に本店があって、恵比寿のバレエ学校の横にもお店があるパン屋さん。

美術館ではカフェにもなってるので、そこで選んだパンを食べることが出来る。

今日は持ち帰りで色々選んできた。

中でも垂涎の的は、このパン。

数種のチーズがたっぷりのパン。

焦げたところがたまらない。

でも欲を言えば、中にトロけたチーズが入っていたら言うことナシなんだけど。

 

ミュージアムショップは階上に移ってた。

目黒寄りにある階段を登った正面入り口に移動。

写真美術館なのでカメラ雑貨多し。

ここで扱っているハンカチはカワイイもの好き女子にお薦め。


13. 卯月 (FRI) 晴れ

ミッドウィークに欧州チャンピオンズリーグ準準決勝があった。

まず、ローマとバルセロナの対戦。

正直、バルサの準決勝は決定的と思っていたのに、

セカンドレグでローマの決死の奇跡的大逆転があって、

次はユーベも奇跡の大番狂わせ、なるか!と誰もが期待したけど、

後半終了間際のわずか数秒?数分でのPK判定。

大きな夢への一歩を断たれたユベントス。。。

レアルマドリーもユベントスもどちらも大ファンの私としては、本当に複雑な結果だった。

勝っても負けても、やはり喜べなかった。。。

 

今回の準準決勝の試合終了直前のPK判定で、

いつも穏やかでどんな時でも大声で怒鳴ったり怒ったりしたことのないGKで主将のブッフォンが、

判定に対して烈火のごとく審判への大激怒で1発レッドカードで退場。

その後も怒りが収まることがないようで、試合後の記者会見でも審判への抗議が止まらない。

それだけに賭けていたものがあった。

40歳となった引退目前の最後の最後のCLリーグ。

クラブ優勝も何度も経験して、今季は7連覇なるかという無敵のユベントス主将。

W杯もジダン主将だったフランスを退けて、優勝を経験。

ただ一つ、トロフィーを獲得出来なかったのがCLのビッグイヤー。

その夢の舞台が退場によって完全に断たれてしまった。

 

でも、ここまでよくやったと思う。

サッカー選手で30歳を過ぎると年寄りとか長老とか言われてしまう世界で、

40歳で伊リーグの王者のクラブ、代表チームを長年を率いる現役の名選手。

怪我やトラブルで短命で終わってしまう選手が数多くいる中で、

人柄やコミュニケーション力の高さでサッカー界に留まらず、世界中の人々から慕われ続けているブッフォン。

リーグや代表の試合でも、仲間がミスしても怒鳴ったり、失点を仲間のせいにしたことがない。

相手にゴールを奪われると、ちょっと寂しそうに肩をすくめる。。。

負けた試合の直後でも悔しそうにしながらも、同僚は勿論のこと、相手選手や審判へのねぎらいを欠かさない。

試合の前と後はいつも笑顔。

そんな選手でさえ、我を忘れることだってある。。。

いいんだよ、ブッフォン、怒ったっていいんだよ。

 

サッカーを見ていると、若い選手やベテランの選手でも、感情を抑え切れなくなって退場になることがある。

でも、「よく怒らないで我慢してプレイを続けられるな」というときが殆ど。

いつも試合を見ながら感心してしまう。

気持ちの切り替えが速い選手は、理性的な判断を曇らせる感情を、

特に”怒り”の感情のコントロールの仕方を小さい時から繰り返し学んでいるんだろうなと思う。

ハタで見ていて普通だったら怒って当然だよ、というような場面でもぐっと堪える。

または、ファウルをしていないのに審判からファウルと告げられる時、

「あれはファウルじゃない、正当なプレイだ!」と抗議する時もあれば、

何も言わずにすぐに持ち場へ迅速に戻りサッサと切り替えるときも。

ファウルをしたつもりがなくても審判が判断したらその場でどんなに言い募っても、まず判定が覆ることはない。

小さい時にサッカーを始めたら、まず感情のコントロールや審判へのマナーをよおく教えられるんだろうなあ。。。

でも抗議する時間を使うときも感情のままにだけではない。

すぐにリスタートさせようとする相手の攻撃を遅らせることが出来るので、

ディフェンスの陣を敷こうとする仲間の動きを助けることにもなる。

場合によって、ちゃんとアピールすることの必要性、しないでいい時と使い分けているクレバーさも

高い運動能力と共に獲得している選手は大抵チームの主将、代表の主将になっていく。。。

 

ユベントスやイタリア代表の試合を見て、いつも人柄に感動させて貰ってるブッフォンだけに、

判定への強い怒りを持った姿が、少し悲しかった。。。

フォルツァ、ブッフォン。

でも、ジダンも2006年W杯ドイツ大会決勝で、最後の最後に感情的になって退場させられてしまったのを思い出す。

きっとレアルマドリーの監督になったジダンにも色んな思いが溢れたに違いない試合だった。

勝った瞬間も、ジダンは一切喜ばなかった。

かつてプレイしたユベントスに愛情と敬意を持っているから。

 

真剣勝負のサッカーの試合にはドラマがある。

魔法のような90分間。

瞬時瞬時に、早い動きの中で、コンマ1秒の中で、

ボールをパスする瞬間に、あらゆるシミュレーションを頭の中で再現して、

最も最適な判断をしたとき、それを多くのチームメイトを共有できた時、

魔法のようなプレイが生まれる。

奇跡のような連携プレーでゴールが決った瞬間は、スタジアムの中の興奮と同じ空気の中に包まれる。

攻守が息つく間さえなく入れ替わる競技の面白さ。

躍動感、スピード感、技の応酬、戦術の読み合いの応酬。。。

他のどのスポーツにもない魅力が詰まっている。

 

時間の流れと、50メートルを5秒そこそこで走る短距離選手のような俊足で、

ドリブルしながらボールをあやつり、パスしあいながら、ゴールへ向かっていく。

まるで、イルカ達が泳ぎながらフィンでボールをパスしてサッカーしているような、

またはサーフィンしながらドリブルやリフティング、バイシクルシュートを放っているように感じる。。。

本当に、どれもが奇跡のようなプレイの連続の時がある。

各国で取り入れようか検討されているVTRを使用した審判制度を導入するか、どうか。。。

今回のように、世界中でPKだったか否かを激しく議論になるような場合は、当事者たちは導入を希望するけど、

それが入ってしまうと、サッカーの魅力である魔法のような瞬間が、きっと消えていってしまうんだろうなと思う。

 

激しい身体のぶつかり合い、大怪我も厭わないほどのスライディングやタックルやヘディング、

そういうのも、サッカーにつきものでもある。。。

サポーター同士の衝突が死につながったことも枚挙に暇が無いほどに。。。

 

でも、女子サッカーの世界って、酷いファウルも殆ど無いし、

ファウルを受けたからって大げさに痛がったり、リベンジ的なファウルも殆ど見たこと無い。。。

ある意味、フェアプレーが通常の世界。

女子サッカーは男子サッカーほど地位を確立できてないけど、そういう意味では女子サッカーの方が高みにあるかも。

 

今年はサッカーの年!

CLリーグはレアルが3連覇の大偉業が達成できるか、どうか。

イングランド勢もイタリア勢も長くビッグイヤー(CLトロフィー)を掲げていない。。。

W杯では波瀾を期待したい。

なでしこもW杯がどうなるか。。。もうサッカーファンとしてはワクワクの年です。


11. 卯月 (WED) くもり

13th感謝祭にお越し下さり、ご利用戴きまして有難うございました!!!

これからも、心和むもの、心地良いものをお届けできますよう、

初心にかえって、ちくちく制作して参ります。

またお時間ございましたら、是非お越し下さい。

心よりお待ちしております。


09. 卯月 (MON) くもり

夜中のネットニュースに、「サッカー日本代表ハリル監督解任」の文字が!

客観的に見ている代表サポとしては、酷い状況が改善されないまま、

ここまで来てしまったので、まさか土壇場で協会が決断するとは思いもしなかったけど、

いやあ、良かったー!と思ったのが率直な感想。(苦笑)

ハリルさんを応援している方々もいらっしゃると思うので、こんな風に言うのも何だけど。。。

 

こんなにギリギリで代表監督解任になって、チームや大会でのプレーがどうなるか分からないけど、

でも、今よりはきっと良い方向に向かってくれると思う。。。

本大会出場を決めたとか勝った、負けたとか、そういうので辞めてもらいたいと思ってたのじゃないと思う。

 

ハリルさんが指揮してからの日本代表はこんなに弱く、サッカーが下手になったのか、と

毎試合見ていて愕然とする思いだった。

たとえ勝てた試合があったとしても、先を考えると喜べるものは無かった。

15年にハリルさんが就任されてから3年。。。勿論、糧もあったと思う。

でも、もう一度、このどん底から立ち直って、やり直してほしい。

フォルツァ、ニッポン!!


07. 卯月 (SAT) くもり

ちょっと寒い日。

リネンや木綿のウエアを試作中。

ちくちく手縫い服、どんなものが出来るかな。


05. 卯月 (THU) くもり

久しぶりにクッキーを作る。

クルミがあったので、ウォールナッツクッキー。

バターを室温で柔らかくしたのを混ぜてからお砂糖を、と思ってるのに、

手にしていたのは溶き卵。

あっと、気付いた瞬間、バターのボウルに1/3ほど入れてしまっていた。。。

なんでこんなポカを。。。

取りあえずダマにならないように混ぜて、砂糖をすり混ぜる。

 

この間もパンを焼く時、前夜にグリルモードで使用していたのをリセットせずに、

パンをグリルモードのまま焼いてしまって。

でも幸い石窯プレートを入れていたので、結構熱くなってたのが幸いで失敗を免れた。。。

なんだか、こういう凡ミスが続くと、ガクっとくる。

春の陽気がボワーンとさせてしまってるんですかね。。。

幸い、クルミクッキーは美味しく焼けました。

ちょっとしっとりサックリのイングリッシュスコーンのような味わいになったのは、

順序を間違えたからかな。。。


04. 卯月 (WED) 晴れ

寒暖差はまだまだあるので、一気に春へ突入という感じではないような。

もう冬ものはしっかり仕舞って、薄ものばかりのクローゼットに。

桜の時期には少し厚手のリネンのmon sakataのコートを愛用していたけど、

リネンと言えども厚手だとちょっと暑かったりもして。

リネンのシャツやリネンガーゼの羽織りものを二枚重ねて、

肌寒くなったら大判のコットンのストールで防寒というのが最近は多い。

リネンは空気をよくはらんでくれるので、

秋冬は重ねて着ると、ふんわり暖かい。

夏はリネンのキャミソールと重ねて、麻の重ねが心地良い。

そんなウエアも作っていきたいな、と思うこの頃。

手縫い服なので、ちょっとずつだけど、心地よいものが出来たらいいなと思う。。。


03. 卯月 (TUE) 晴れ

連日、夏のような日射しと陽気で、我が家のスズメ温泉は満員御礼です。

いつもの常連さんらが帰って来ました。

大勢でやってくる団体さんは、いつも大騒ぎで水のかけあい。(笑)

植木鉢の中もじゃんじゃん入って、多肉植物の葉っぱをかじっていったりします。

美味しいのかな、多肉植物。。。

おひとりさまで交互にやってくる数羽の若いスズメたちは物静か。

仲睦まじくつがいでやってくる新婚夫婦(妄想)は譲り合って、

やはり物静かにゆっくりと。。。

でも、つがいの彼らが温泉に入ってると、必ずやってくる大騒ぎのお独りさまのスズメくん。(多分オス)

つがいがピッピッと可愛く水に浸かっていると決って、

バタバタと羽音も地鳴きも凄まじい、そのスズメくんがやってくる。

本当に何事かというほど大騒ぎでつがい達のムードをぶちこわしに。(笑)

さんざん大騒ぎなんだけど、カップルのスズメたちは完全にスルー。大人の対応です。

そして、独り残されたスズメくんはそれでも独りで大騒ぎの末、帰っていきます。(かわいい)

なんだか、それぞれに性格の個性があって、本当に可愛く楽しいスズメ達。

これから暑くなるので、スズメ温泉改め、スズメプール開業中です。


02. 卯月 (MON) 晴れ

感謝祭へお越し下さって本当に感謝申し上げます。

ありがとうございます。

今年も手縫い制作、がんばります。

これからも楽しみにしていてください。


01. 卯月 (SUN) 晴れ

今日から10日まで13th感謝祭でおしなもののアイテムと、nazuna_antiqueが

すべて10%OFFです。

他にも価格改訂したのもあり、送料無料のアイテムもあります。

 

今回アップした新しいアイテムは、”麻の重ね”。

手織の麻と麻を重ねた袋もの。

同じ素材をあわせると、本当に心地よい。

縫っていても、なんだか手に、針に、糸に心地よいのです。

でも、ザックリ織られたカヤ織りの麻は、普通の糸だと繊維が擦れて切れてしまうことがあるので、

試しに革縫い用のシニュー糸を細く細く裂いて使ってみたら、織り目にすんなりと糸が沈みこんでくれて、

本当に心地よい縫い上がり。

シニュー糸でループを作るのも、非常に丈夫で、しかもループの糸目が美しい仕上がりに。

 

麻の袋ものは、こんなのあったらいいのに、と自分で欲しかったものを仕立ててみました。

今のものには無い手織の麻の手触り、質感、全てが心地よい。

少しずつだから出来る仕事なのかな、と思う。


Copyright 2018薺nazuna All Rights Reserve